心の隅に今年亡くなられたかたがたの影を置きながらも、日々は止まることなく後ろへ後ろへと押し流されてゆく。昼から所用で自転車で走った市街は、街路樹のイチョウの黄色が鮮やかで、落ち葉が足元を明るくしていた。和歌山駅に続くけやき大通りには、名前の通りたくさんの欅(けやき)の、にび色を刷いた赤が晩秋らしさを醸(かも)し出していた。(写真はけやき大通り)
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咲くやこの花賞の今回のお題は「生きる」。どう生きてみても、誰しも百歳ぐらいまでの生である。同年代のほとんどは子育ても終え、仕事も終えて静かな余生に入った。わずかな収入や年金だとしても、なんとか食べていけるのは有難いこと。シニアになれば、シニアの生き方がある。川柳が生を充たしてくれているのは、最高の幸せを得たということに他ならない。ともに生き、ともに輝きたい。川柳以上にのめり込める趣味はない。自他の存在を見詰めながら、いまある生を詠み続けたい。
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