
長岡天神吟行(2019/11/5)15句‥《八条ヶ池のひかり聚(あつ)めているきのう》 推敲中
長岡天神吟行15句(2019/11/5)
錦景苑きのうを拾いつつあるく
道真をひろえば池にかかる橋
見返り天神引きよせる水のうえ
中堤の参道空までの昏(くら)さ
回遊のみちを明るくする反射
回遊のみちまでだんだんと無口
八条ヶ池のひかり聚(あつ)めているきのう
朱塗りの拝殿をぶらりと陽もあるく
拝殿...【続きを読む】

川柳はどこまで詠めるか‥《昼月や傾くものの血を愛す》(進藤 一車)
川柳マガジンに連載の「難解句鑑賞」欄に出版社から依頼のあった句の、句意を毎日のように考え続けている。すぐに分かる句もあるが、分かったようでだんだん分からなくなる句もあり困惑するのである。執筆者にとっても難関(、笑)と思われる同欄2ページを緻密に埋めるために、まずは理屈ではなくふわっと降りてくる直感...【続きを読む】

第71回 大阪川柳大会‥《いまは砂のようにあなたとすれちがう》
本日は、予定していなかった大会出席(月末は忙しいのね)。南海和歌山市駅10時発の特急サザンで天下茶屋まで。大阪メトロ堺筋線で天神橋筋六丁目まで。駅直結の大阪市立住まい情報センター3Fホールまで。11時半頃着。敏治、信子、ダン吉、恭子、紀乃、恵美子、心平太、喜八郎、くんじろう、秀夫、ふさゑ、いずみ...【続きを読む】

護摩壇山吟行30句(2019/11/3)‥《煩悩を焼く火がわたくしを捲(めく)る》 推敲中
護摩壇山吟行30句(2019/11/3)
山上に謎解き維盛(これもり)の記憶
中腹がひたすら傾いてささえ
納得が大峰山系をなぞる
スカイライン沿いまだ秋の塗りはじめ
展望台あたり自在が吹きわたる
パノラマのなかにきのうが入りこむ
ひと休みするときのうがまた絡む
ミズナラもわたしも枯れてゆく途中
かぜ...【続きを読む】

ブログの読者からの投稿❸‥「初心の頃に惹かれた川柳」(加藤 当白)
初心の頃に惹かれた川柳 加藤 当白
趣味と娯楽の違い-「趣味とは向上の苦しみが伴う愉しみ。娯楽とは向上の苦しみが伴わない愉しみ」。こんな言い得て妙な一節を読んだ。私の場合、楽器演奏が趣味、音楽鑑賞が娯楽となる。そしてある日、川柳が「趣味」として加わった。
...【続きを読む】