
11月3日の熊野壇山吟行に向けて、平維盛(たいらのこれもり)について調べる
維盛の死の謎
寿永3年(1184年)2月、維盛は一ノ谷の戦い前後、密かに陣中から逃亡する。『玉葉』の2月19日条によると、「伝聞、平氏帰住讃岐八島(中略)又維盛卿三十艘許相卒指南海去了云々」とあり30艘ばかりを率いて南海に向かったという。この時異母弟の忠房も同行していたという説もある。のちに高野山に...【続きを読む】

〈二物衝撃〉と〈二物衝迫〉❸‥俳句と川柳、それぞれの句(手もとの、第42回 神戸川柳大会 事前応募の部 特集号から10句)‥《淋しいと低血糖になる心》(妻木寿美代)
※尾藤三柳師の句集をさがしているのですが、見あたらないので、26日の大会でいただいた冊子「あじさいだより」から10句抄出。
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ノーモアの一言地球儀を回る 西 美和子
蒼天に僕の甘さが吊される 濱邉稲佐嶽
淋しいと低血糖になる心 妻木寿美代
アンデスの塩でいただく栗...【続きを読む】

第42回 神戸川柳大会‥《独りだとしても渇いてなどいない》
兵庫県中央労働センターへの記憶があいまいで、道を尋ねながらやっと到着したのは10時を過ぎたころだったか。最後列から二番目の列の端席が残っていたのでやれやれ。推敲を続けながら句箋に句を書いてゆく。7題14句。喜八郎、敏子、氷筆、紀乃、美智子、三成、千代美、桂子、堅坊、智彦、欣之、かこ、信也、はな、廣...【続きを読む】

〈二物衝撃〉と〈二物衝迫〉❷‥俳句と川柳、それぞれの句《秋近き心の寄るや四畳半》(松尾芭蕉)
※当ブログは、アップのあとしばらく推敲していますので、内容が最初と少しずつ異なってまいります。(三日ほど経つと安定します) “〈二物衝撃〉と〈二物衝迫〉”も❶からもういちど読んでいただけるとありがたく存じます。
芭蕉
旅人と我が名呼ばれん初時雨(笈の小文)
草臥れて宿借るころや藤の花...【続きを読む】

〈二物衝撃〉と〈二物衝迫〉❶
俳句では、〈二物衝撃(取り合わせ)〉はよく言われること。たとえば、羊羹をオシャレな洋皿にのせて出されると、視覚的に羊羹にいつもとはちがう新しいあじわいが生まれる(ような気がする)。取り合わせることによって、異なったあじわいを引きだすことができるのである。俳句も、一句の中に二つの事物(主に季語と、ま...【続きを読む】