
和歌山市の俳人桑島 啓司(くわじま けいじ)さんの20句
桑島啓司さんの第四句集『雀』から
鈴虫の声提げて来て飼へと言ふ
叛くものなし一山の蟬しぐれ
万緑や無人駅また無人駅
着ぶくれの漁婦着ぶくれの子を抱き
鳶の笛ことになめらか水の秋
渦を追ひ渦に追はるる観潮船
花ふぶき突き抜けジェットコースター
草いきれ廃れて魚臭なき漁港
人形のいのち七日と言ふ菊師
松...【続きを読む】

2,746 / 5,276 ↽ナニコレ?
表題に「2,746 / 5,276」とあるのは何の数字でしょうか?
じつは、当ブログ開始からの投稿数が2,746、それに対してのコメント数が5,276件なのね。(いただいたコメントへのあきこの返信数を含みます。 2021/6/29現在)
2012年3月執筆開始ですから、来年2022年2月末でこ...【続きを読む】

「読者の文芸」川柳欄(6月22日(火)付、たむらあきこ選)
しんぶん赤旗、「読者の文芸」川柳欄(6月22日(火)付)
ウイルスは見えぬ世界で牙を研ぐ 北海道 冨樫アキ子
〈評〉変異した新型コロナウイルスへの感染が拡大。感染力が強く、重症化リスクが高い。見えぬ敵への恐怖。
コロナ対五輪政府の大博奕 広島県 岡本 信也
行くも地獄退くも地獄のスガ五輪 神...【続きを読む】

生き方の美学
美学は「美とは何か」という本質、「どのようなものが美しいのか」という基準、「美は何のためにあるのか」という価値を追求してきた学問なのね。本来の意味から転じて、超越した信念を評するときに用いられることもある。たとえば「男(女)の美学」「サムライの美学」など。(写真:鴨長明)
近代以前の日本には、西...【続きを読む】

(前田先生のおられた)さいごの校正会
昨日、たまたま日付に気づいて開いてみたのが下記の当ブログ。コメントも含めて、再掲。なんと、いまから思えば前田咲二先生がさいごに出席された瓦版校正会がこの日だったのね。瓦版同人のほとんどのかたは11月7日の瓦版句会が先生とのお別れだったということになる。
さりげなく日々記してきたブログも、ふり返る...【続きを読む】