
故藤原鬼桜さんを想う‥《追憶のかなたへ亡母のさくら色》(藤原 鬼桜)
藤原鬼桜(ふじわら・きおう)さんが2月15日、急逝された。新家完司先生のブログを拝見、驚いてコメントを入れさせていただいた。当日は松山・道後吟行に出発の日。吟行のあいだも鬼桜さんとの何度かの出会いを思い出していた。
鬼桜さんの名を初めて意識したのは、川柳マガジンクラブ誌上句会。ここでの、いわば川...【続きを読む】

川柳行脚のかたちが変わったことについて
誘われて紀伊風土記の丘まで姉と観梅に出かけた。その帰り、夕方まで近くのドトールでたくさんの句(89句)を詠んできた。(^^♪ 長年句会派で、句会に出席することが同時に多くの句を生みだす手段でもあったが、ここしばらくはそのやり方を変えている。「句会に行かなくても、ドトールでも(作句は)できる」という...【続きを読む】

◆松山・道後温泉吟行29句 (2017/2/16)
◆松山・道後温泉吟行29句 (2017/2/16)
古名にきたつとは煮える湯の津の意
松山は「坊ちゃん」を売る団子うる
如何ともしがたく捩れゆく月日
これが引き湯なのか安ホテルの湯ぶね
効能のじわり きのうの傷黙る
重要文化財の古湯に息をつぐ
道後温泉本館 頷かされている
三千年の歴史に足をかけてい...【続きを読む】

◆伊予松山城吟行34句(2017/2/18)
伊予松山城吟行34句(2017/2/18)
大天守が見守る道後きのふけふ
隠門(かくれもん)こっそり聞き耳をたてる
わたくしの穴を匿う隠門
太鼓ひびき太鼓門へと孤をぬける
太鼓櫓(たいこやぐら)の太鼓きのうを打っている
伊予松山城のまえがき関ヶ原
井戸底に眠っているらしいきのう
まぼろしの天守五重へ...【続きを読む】

◆一草庵 (種田山頭火終焉の地) 吟行34句 (2017/2/17)
写真は種田山頭火の終の住処となった一草庵(当時)。道後温泉にほど近い松山市の城北、閑静な寺町の一隅にある。御幸寺が納屋として使っていた境内の建物を住居として改造したもの。昭和14年12月15日、山頭火はここに入った。一草庵で、絶食と飲酒を繰り返しつつも自らを見つめ続け、珠玉の句を吐き続けた。昭和...【続きを読む】