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 暗号句(あんごうく)とは、「偶然に既存の句とまったく同じ形になってしまった句」のこと。 盗作ではなく、意図せず一致してしまった“偶然の同一句”を指す。

 その意は、「暗(くらがり)で合う句」。つまり、作者同士が互いの句を知らないまま五七五という限られた音数の中で同じ発想・同じ言い回しに到達してしまう現象。公募川柳では「類似句や先行作品と同一句(いわゆる暗合句)」という注意書きが見られ、入選取り消しの対象にもなる。

 暗号句の具体例を挙げると、
どの子にも分け隔てない母の愛
 これは盗作ではなく、同じ題・同じ情景・同じ語彙から自然に導かれた一致と考えられる。

 暗号句と似て非なるものとは。暗号句は「偶然一致」だが、周辺には次の区別がある。
類似句:語順や構造が似ている
同想句:発想・着想が同じ
剽窃句(ひょうせつく):意図的な盗作(これは論外)

 川柳界での扱いはというと。暗号句は「偶然の一致」として扱われるが、公募では、先行句と同一句の場合は入選取消になることがある。

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