(^-^) なぐさ川柳会(第3回勉強会)
2023/7/18(火)
⑴講師の川柳に対する”思い”
寺院納骨堂は寺院によって運営・管理される納骨堂。お墓の建立と異なり、檀家として入壇する必要がないことが多いとか。公営納骨堂もある。
何を言いたいのかというと。図書館は、“たましいの納骨堂”だということ。たとえば、遺句集を納めたときには、その図書館が納骨堂。川柳作家が故人となられても、そこへ行けばお会いすることができる。 (たむらあきこ)
⑵【鑑賞】
❶『良い川柳から学ぶ 秀句の条件』(新家完司著)から7句。
★昭和史のまん中ほどにある血糊 小田島花浪
★ふる里は戦争放棄した日本 大久保眞澄
★夜行バスたましい薄くして帰る 清水かおり
★いのししの右も左も風ばかり 森中惠美子
★極道と雪夜の厠入れ替わる 木下 愛日
★お経聞く姿勢で妻の小言聞く 北野 哲男
★にっぽんの祈りのかたちにぎりめし 若林 柳一
❷[講師作品]『令和川柳選書 よけいにさみしくなる』から5句。
自棄の影ひとつを払えないでいる
憎しみか愛かあなたをまださがす
引き寄せた過去と流れている独り
絵手紙にざくろわたしを爆ぜさせる
薄墨のかかるさくらと暮れなずむ
⑶【実作&添削】
宿題:「黒」(川柳文月賞7月末締切)。つぎの勉強会の始めに各自1句提出してください。
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本日の勉強会での一句
《畔の水音へ佛を送りだす》(高木敦子)
しかし毎日、暑い日が続きますね。昨日は勉強会お疲れ様でした。
あきこ先生の勉強会も三回目となり、なんとなく鑑賞を軸とした
勉強会の形が出来上がってきたような、そんな気がしています。
句を鑑賞した後、指名されて色々と自分の意見や感想を言わなければならないので
みな戦々恐々です(笑)
《畔の水音へ佛を送りだす》(高木敦子)
昨日は、皆で意見を出し合って、推敲を重ねて
句が秀句になっていく過程を勉強させてもらいました。
あきこ先生のように、全身全霊を込めて川柳に向き合うのは難しいですが
少しでも「読んで心に届く句」を目指して頑張ります。
P.S.
余談ですが、あきこ先生の父君に対する想いを聴いていて、先生の父君が少し羨ましく思いました。
小生にも娘がおりますが、小生の死後、果たしてあきこ先生のように想い出してくれるのか
甚だ心もとないものがあります。
まっ、今更ですかねえ(汗)
井口廣司さま
時事川柳、サラリーマン川柳までいろいろな川柳があるので。
これからも隔てなくいろいろ句を挙げて、勉強していただきたいと思っているのね。
時事川柳は、よいお手本が師・前田咲二先生の句。
やはり、並みの時事川柳とは一味違っております。
そのうち、鑑賞させていただきたいと思っています。
白板を使っての添削は、非常にちからになると思っております。
句ををご一緒に考えることが、いいのね。
よい句が詠めるようになるまで、少々のお手伝いができればと思っております。
亡父は、俳句や短歌は若いころから詠んでいたのね。退職後は和歌山市の国文学の講座で講師をしていました。
川柳だけはどんな世界なのか知らなかったのですが。
まあ、分かり合えるところのある父だったので。
昨日の話のように、さいごに一冊でもご自分の句集を遺していただきたいのね。
いつか娘さんがそれを手に取って見られることで、その度に父という存在が近くなることでしょう。