赤裸々な「私」をさらけだす、十七音の魂の記録。豊橋番傘川柳会会長として活躍する著者が、激動の人生を乗り越えて、たどり着いた境地を詠む。なにげない日常を一本のエッセイに変える川柳の力を実感できる、四千余句から厳選した待望の第二句集。
《家に居るはずの夫と駅で会う》
《ぺこぺこの鍋が未だに捨てられぬ》
《砂山のトンネルで手をつないだ日》
《次の世も女で君に貢がせる》
《夫とは違う願いを流れ星》
《恋人が出来たと母からのメール》
《ネクタイはどう結ぶのと聞く娘》
《財布よく忘れる友だなと気付く》
《拗ねてる間に苺大福消えていた》
《背中見たままじゃ追われぬサバイバル》