いま、なぜ吟行か❸
風景の原義は風光とか。景そのものではなく、風と光の織りなすものという意味があるらしい。風景も、それを鑑賞するにはある程度の知識を得ていることがたいせつ。鑑賞は芸術作品に対するのとおなじ、一人一人の主観性をもつといえるだろう。
風景ということばは、景観ということばに比べるとやわらかい。自然や人工物...【続きを読む】
いま、なぜ吟行か❷
わたしの吟行先は、とくに名所・旧跡というわけではない。観光地の説明に終わるような嘱目吟では、たとえ何百句詠んだところで仕方がないだろう。出かけるのは、なるべく平日にしている。土地の素顔が見えるからである。ほとんど人の歩かない路地に足を踏み入れることもある。そこで五感に触れてくるものをさっと切り取っ...【続きを読む】
いま、なぜ吟行か❶
2013年(平成25年)頃から川柳の一人吟行を始めたが、いままでに詠んだ一万数千句の中から『たむらあきこ吟行千句』をまとめあげた。
吟行は、故・墨作二郎氏の「点鐘散歩会(てんしょうさんぽかい)」参加に始まる。墨作二郎氏から直接のお誘いがあり、初めて点鐘勉強会に行かせていただいたのが2006年(平...【続きを読む】
響くもの(スーザン・ボイルの歌声から)
川柳など文芸は、当たり前のことだが、自身の内面を表現するもの。自身の世界観や経験値、俗に人生哲学といったようなものが反映される。絵画や演劇などにおいて、描く者や演じる者の経験や思考が芸術に深みを足すのと同じように、作品に独特の境地を付加する大きな要素になっているのである。
「うた・歌う」の語源は、...【続きを読む】
スーザン・ボイルの歌声に涙がとまらない
https://www.youtube.com/watch?v=RfzAAATAyCA(検索してみてください)
スーザン・マグダレイン・ボイル(Susan Magdalane Boyle, 1961年4月1日 – )は、イギリス、スコットランド出身の女性歌手。
スコットランド・...【続きを読む】
鈴の音
お社には、拝殿で振り動かして鳴らし、神へ呼びかける大きな鈴がある。神楽舞(かぐらまい)を舞う巫女さんが手にもって鳴らす神楽鈴(写真)も目に浮かぶ。小さな鈴を15個付けていて、これが「鈴なり」の語源なのね。交通安全などのお守りや破魔矢などにも小さな鈴がついていますよね。
古来、鈴には邪(よこしま...【続きを読む】
(つづきのつづき)引き継ぐもの、引き継がれるもの
仏教に『愛別離苦(あいべつりく)』という苦しみが説かれている。避けることのできない苦しみの一つが『愛別離苦』。文字通り、愛する人・モノと別れなければならない苦しみのこと。
童謡の「しゃぼん玉」は野口雨情作詞。
しゃぼん玉とんだ 屋根までとんだ 屋根までとんで こわれて消えた
しゃぼん玉消えた と...【続きを読む】
(つづき)引き継ぐもの、引き継がれるもの
遺品整理に対して、生前整理ということばがあるらしい。こころ豊かに人生の残り時間を過ごすため、生前整理をする方が増えているとか。これまでの人生を整理しておだやかに生きるためのいわゆる終活の一つだが、それにわたしもこれから手を付けないといけない。
まだ父の遺品整理もできずにいるのだが。つらくて片付け...【続きを読む】
引き継ぐもの、引き継がれるもの
わたしはいま、父母が逝って遺された実家をどうするかということで日々頭を悩ませている。いつまでも生きていられるわけではないので、頭がしっかりしているうちに息子やきょうだいとも相談し、どうすればよいかを探らないといけない。
地方の国立大学の大学院博士前期課程(情報工学)を修了してから就職して東京に出...【続きを読む】
あなたならどう読む?⓫‥「難解句鑑賞 №011」(川柳マガジン7月号から転載 執筆:たむらあきこ)
見たことのある燃え尽きた縄である 荻原 鹿声
〈燃え尽き症候群〉とは、一定の生き方や関心に対して献身的に努力した人が、思うような結果が得られなかったことでもつ徒労感。努力の結果、目標を達成したあとに生じる虚脱感を指すこともある。絶え間ないストレスの持続により意欲をなくしてしまう症状であり、心因性...【続きを読む】
しんぶん赤旗、「読者の文芸」川柳欄(7月28日(火)付、たむらあきこ選)
(※「8月の予定」は、新型コロナのことがあり、すべて未定。しばらく様子をみることにいたします)
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喧嘩しても同行二人ボクと妻 福岡県 中 康介
〈評〉四国巡礼の遍路などが、被る笠に書きつける「同行二人」。弘法大師と常にともにあるという意。夫...【続きを読む】
和歌山市駅直結ホテルに宿泊
7月29-30日の旅は、いままでで最短の距離。目と鼻の先の、南海電鉄「和歌山市駅」直結のできたばかりの カンデオホテルズ南海和歌山に友だちと二人で泊まりに行ったのね。今回の目的は、このホテルの宿泊体験がメーン。
北側の紀の川を望む最上階(12F)の露天風呂(天空スパ?、温泉ではないのね)の、いく...【続きを読む】
『前田咲二の川柳と独白』への感想をいただく❼
(原文、ママ) 差出人名は記載いたしません。
★… 一冊の本の重みを胸一杯に受止めております。先生のお人柄を偲び一頁一頁丁寧に泣き乍ら読ませて頂きました
夜市では七月の末 堺で丸一日 いろいろお話を聞かせて頂き お昼はコーヒーを御一緒に忘れられない思い出です
ダンディでユーモアがあり 男性的でとても...【続きを読む】
『前田咲二の川柳と独白』への感想をいただく❼
少しお待ち下さい。
じつは(↽言い訳)昨日27日は姉と二人で実家の掃除に。(疲れたのね) なんと、コロナのことがあり二月からいちども行ってなかったのね。草ぼうぼう、いろんな花が咲き乱れて美しかった。帰りは、近くのスーパーまで送ってもらって、例のパウダールームで来月出席予定の句会のお題を作句。(ち...【続きを読む】
短句(十四字詩)の魅力
七七の十四音で詠まれる短句は、十四字詩や武玉川風などともいわれる。出版予定がある『たむらあきこ短句千句』も、初めは『たむらあきこ十四字詩千句』とするつもりだったが、十四字詩という呼び方がやや引っかかるので、短句とすることにした。
短句の魅力だが、五七五の十七音で詠まれるふつうの川柳に比べ、キレの...【続きを読む】
なにを捨て、なにを拾うか(師弟関係について)
一般に芸道をものにするには、「我(が)」を捨てよ、ということをよく言われる。「我」が強い人は他人の忠告を聞かないから、少しも変われず成長もない。「我」を捨てて他人の言うことを聞いてみると、自分の気づいていないことに気づき、こころが変化し成長していく。「我」が強くなくこころがやわらかい、それでいて誰...【続きを読む】
“川柳界の第一人者”とたたえられた故・尾藤三柳師と“東の横綱”とたたえられた故・前田咲二師、それぞれの15句
私の21年の柳歴の中でいちばん嬉しかったことは、尾藤三柳師と前田咲二先生がともに「時事川柳」の選をされる川柳マガジンで「読者柳壇」の選を依頼され、2015年10月から(だったか)一年間選者としてお二人とご一緒できたことだった。お二人がその翌年、翌々年と相次いで逝かれたことを思うと、あらためて寂しさ...【続きを読む】
野迫川村吟行(短句)15句(2020/7/9-10)推敲中
野迫川村吟行(短句)15句(2020/7/9-10)
みどりの中へ山深くする
雲のうえから雲にアクセス
妥協はしない山塊だろう
地形急峻きみに似てくる
きみをでてくる濁流の音
川の濁りも瞬時きらめく
太平洋に向かう濁流
いつ届くかと水系に訊く
句読点にもいつも雨音
わたしを剥がしきれぬ雨脚
狭隘区間...【続きを読む】
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