前田咲二先生のこと❷
「(前田会長の) 見舞いに行かんほうがいい。おれなら来ていらん」
上記は、先生が(ご病気で)倒れられた(平成16年12月句会当日)、その次の句会(平成17年1月)で新年のあいさつ(?)として言い放った、現代表井上一筒氏のことば。それをいつもの(受付の)席で聞いていたわたしは、いったい何...【続きを読む】
前田咲二先生のこと❶
『前田咲二の川柳と独白』の新葉館出版さんの売上ランキング、今朝見たときは5位、午後から見ると6位になっていた。(売上ランキング、10位まで載るようになったのはつい最近のこと。)
来年『前田咲二 千句』出版の予定があるので、思い出(の一部)をごく正確に記しておこうと思う。(一部同書の〈あとが...【続きを読む】
しんぶん赤旗、「読者の文芸」川柳欄(1月19日(火)付、たむらあきこ選)
コロナ禍へ身震いのする冬が来る 和歌山県 坂口 隆
〈評〉「身震い」は冬の寒さと、日々感染者数の増えている新型コロナ第3波への懼れ。症状の一つに、ガタガタ震えるような悪寒があるらしい。
陽が沈む喜怒哀楽のないひと日 秋田県 柴山 芳隆
極楽は身近にあった干し布団 神奈川県 小室ひろし
生...【続きを読む】
『前田咲二の川柳と独白』が再登場(新葉館出版、売上ランキング)
「先生、がんばれ~!」とつい声を上げそうになった。昨年10月11日から10月29日まで3位 (実質1位) だったが、そのあとランク落ちしていたのね。今月21日に再登場! (たまたま見つけたのね。) 本日24日まで続けてランクイン。今回はいつまで続くか? 下記は、記念まで。(“東の横綱”の川柳をより...【続きを読む】
2021/1/24、 売上ランキングに『前田咲二の川柳と独白』
2021/1/24
SALES RANKING 売上ランキング
川柳マガジン1月号(通巻236)
川柳マガジン編集部
¥990
———————————
川...【続きを読む】
(つづきのつづき)表現を考える‥川柳における口語と文語
きのふけふの境も水の絵になった たむらあきこ
大天守が見守る道後きのふけふ たむらあきこ
昨日今日忘れるために書く日記 牧野 芳光
膝がしらに溜まる私のきのう今日 浜 知子
…‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥
川柳は定型詩。俳諧連歌から派生した近代文芸である。五七五の音数律を...【続きを読む】
(つづき)表現を考える‥〈過去〉か〈きのう〉か
前田咲二先生は、「〈過去〉(ということば)は使わんほうがいいな」とおっしゃった。それで、ずっとそのように心がけてはきたのだが。川柳マガジン1月号に「特別十句詠」として掲載の「蛇腹路」で、久しぶりに、ためらいながら使ってみた。(下記、4句めと5句め。)
…‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥...【続きを読む】
表現を考える‥〈過去〉か〈きのう〉か
わたしは、〈きのう〉を多用する川柳作家といわれている。他作家(敬称略)の〈きのう〉を用いた句とともに10句挙げてみると。
…‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥‥‥……
くちびるの棚を溢れてゆくきのう たむらあきこ
物陰にゆらめいているきのうの訃 たむらあきこ
埋火の...【続きを読む】
山頭火吟行に向けて読む‥「一草庵日記」(山頭火の終の棲家・一草庵でのさいごの日記)から
種田山頭火、昭和15年(1940)10月11日、一草庵にて心臓麻痺で逝去。下記は、さいごの日記。
…‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥‥‥……
十月六日
晴―曇。
今日明日は松山地方の秋祭。
和尚さんの温言―お祭りのお小遣が足りないやうなら少々持ち合せてゐますから御遠慮...【続きを読む】
川柳神無月賞(お題「敵」)結果(川柳マガジン1月号から)
下記の句が入選していました。選者のみなさま、ありがとうございました。今回の応募総数、5,152句。2年目の懸賞川柳は川マガ愛読者ほかの熱い要望に応えての出発。川柳界のためにも、この企画のますますの発展を祈っております。
…‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥‥‥……
川柳神無月賞(お題「...【続きを読む】
山頭火の句が語りかけるもの❸
種田山頭火の俳句 (43句)
秋が来た雑草にすわる
あざみあざやかにあさのあめあがり
あてもなくあるけば月がついてくる
あの雲がおとした雨にぬれてゐる
歩きつづける彼岸花咲きつづける
いつも一人で赤とんぼ
炎天の影をひいてさすらふ
お地蔵さんもあたたかい涎かけ
お正月のからすかあかあ
お正月も...【続きを読む】
山頭火の句が語りかけるもの❷
足跡から見えてくるものがある。
…‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥‥‥……
すべてを捨て、自由を求めた漂泊の俳人・種田山頭火。五七五の定型に縛られない自由律俳句を代表する俳人として知られる山頭火だが、その生涯には、母と弟の自殺、実家の没落、一家離散など、...【続きを読む】
山頭火の句が語りかけるもの❶
種田山頭火の俳句(29句)
沈み行く夜の底へ底へ時雨落つ
労れて戻る夜の角のいつものポストよ
分け入つても分け入つても青い山
鴉啼いてわたしも一人
木の葉散る歩きつめる
ほろほろ酔うて木の葉ふる
どうしやうもないわたしが歩いてゐる
捨てきれない荷物のおもさまへうしろ
秋風の石を拾ふ
笠も漏りだした...【続きを読む】
「ふくろうの湯」で(マスクで)歓談
「ふくろうの湯」での湯治も去年からかなりの回数になった。本日は14時半に自宅まで車で迎えにきてくれた〇子さんと二人、フォルテワジマ(元丸正)の上階をしばらく探検?後、地下の「ふくろうの湯」まで。19時過ぎ?まで「ふくろうの湯」と横の食事処「味和囲」で遊んだのね。
温泉に入る前に「味和囲」でまず...【続きを読む】
新型コロナ禍の中の川柳(執筆:たむらあきこ、「大阪文化」№87から転載)
新型コロナ禍の中の川柳 たむらあきこ
新型コロナの感染拡大により、従来の方式による文化芸術活動が制限されている。川柳も新しい生活様式に則った活動方法を考えていかないといけない。
ユーチューブなど動画配信サイト、ほかビデオ会議アプリのズームを活用する方法もあるが、これは...【続きを読む】
川柳と俳句、二つの文芸ジャンルの句会と嘱目吟
川柳の句会は、複数の人々が自作の句を出し、選者の選を経て評価され、披講を聴くことによって自他の句を鑑賞するために行われる集まり。多くの場合、句評は無い。互選もあるが、選の多くは一題につき一人の選者によるもの。二人以上の選者による共選もある。
対して俳句の句会は、あらかじめ決められた数の句を小短冊...【続きを読む】
しんぶん赤旗、「読者の文芸」川柳欄(1月5日(火)付、たむらあきこ選)
雪道に足跡がない元気かな 秋田県 柴山 芳隆
〈評〉1人暮らしの隣人だろうか。やさしい作者は、いつもの足跡がないことが気掛かり。高齢社会は互いの気配りで支え合わねばならない。
会釈してくれたマスクは誰だろう 東京都 松澤 巌
弱者へとこんなに刺さるコロナの矢 福島県 佐藤 隆貴
カラスにも...【続きを読む】
たむらあきこの現在地‥「蛇腹路(じゃばらみち)」(川柳マガジン1月号「特別十句詠」から転載)
蛇腹路 たむらあきこ
長月のくぼみに月はかくれたか
愛しすぎたか疎(うと)まれているらしい
文脈を逸れては悔いも伝わらぬ
音へ戸をあける雨ではない瀬音
川幅をだんだん狭くして生きる
過去がまた糸ひくひとりいる時間
あれからの水をかぞえる指を折る
わたくしのなかに残っている指紋
ゆく...【続きを読む】
Loading...





































