しんぶん赤旗、「読者の文芸」川柳欄(3月2日(日)付、たむらあきこ選)
マスクして春を背負った孫が来る さいたま市 中野 林
〈評〉背負っているのがランドセルなどではなく、「春」としたところが巧い。コロナ禍でも日々子どもは成長する。孫の成長は明日への希望そのもの。
過疎の村太郎一人の雪下ろし 秋田県 柴山 芳隆
日を重ね下がるばかりの五輪熱 北九州市 桑田 将...【続きを読む】
捨ててはならない
父が亡くなってこの3月で17年。実家に水墨画が遺されているので、それをどうしようかと思うのである。そのどれもがたいせつなものである。たいせつなものとはこういうもののこと。父が懸命に取り組んでいた作品にはたましいがこもり、丸めた画の端切れすらも捨てることはできない。この先どうしたらいいのだろうか。
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表現を考える‥「きのう」か「きのふ」か「きょう」か「けふ」か
けふを回りきのふを回るカザグルマ
けふはけふの赤鬼青鬼きて嗤う
けふのなほ西郷隆盛像寡黙
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上記は、あきこの川柳。文語の「けふ」「きのふ」「なほ」がはめ込まれているのがお分かりいただけるだろう。現代川柳なので、そういう表現も可能なわけである。も...【続きを読む】
詩4篇(小堀 邦夫)
悲しい別離の重なる年がある。
雪や霰と共に去ってゆく、花咲く春が待てないと言うように。
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疲れたら眠ろう、後悔、敗北感、すべて明日考えよう。
寒さをしのいで眠ろう、少しだけ幻を描いて。
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春の嵐が夜明けに吠えて、すっきりと静寂が...【続きを読む】
捨てる神あれば拾う神あり
(故事ことわざ辞典から)
捨てる神あれば拾う神あり
【注釈】世の中には様々な人がいて、自分のことを見限って相手にしてくれない人もいれば、その一方で救いの手を差し伸べてくれる人もいる。日本には八百万の神がいるのだから、不運なことや非難されるようなことがあっても、くよくよしなくてもよいという教え。
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ああなれば、こうなる
昨日から弱り切っているのね。朝起きるのもひと苦労。トイレに行くのも、ひと苦労。こんなことは’16年3月に骨折して以来のこと。ひとことでいえば、腰痛。胸も、背中も痛い。足も、なかなか立たない。
じつは、先月23日夜、ふくろうの湯の帰りに横断歩道の手前で転倒したのね。信号が赤に変わりそう...【続きを読む】
正論へ正論たかい笛を吹く(たむらあきこ)
表題《正論へ正論たかい笛を吹く》はどの句集にも載せていない。句集に載せるレベルの句ではないと判断したからだが、ちょうど本日のブログの内容に沿っているので、取り上げてみた。
表題の句は「正論」を肯定的に詠んでいるが、否定的にとると句の読みが異なってくるだろう。正論モンスターということばがあるらしい...【続きを読む】
トランプとバイデン‥米軍、シリアの親イラン系勢力に空爆 バイデン政権下で初
米軍、シリアの親イラン系勢力に空爆 バイデン政権下で初
産経新聞 2/26(金) 11:46配信
下記、ヤフーコメントより(13:49現在)。〈そう思う順〉で最初から一部、ご参考まで。ヤフコメ、面白いですね。新聞など読むよりずっと面白い。コメントを寄せられたみなさんに是非時事川柳を詠んでいただきた...【続きを読む】
『前田咲二の川柳と独白』へ、ご感想をいただく
伝統でも革新(前衛)でもいいのね。句がこころに届く、ということがたいせつ。前田先生の句に触れた方が、川柳とは何かということを自問し始めたと言ってくださったことが嬉しい。
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(原文ママ。差出人名は省きます。)
「時の川...【続きを読む】
柳人紹介 (23) 丸山 健三さんの15句
柳人紹介 (23) 丸山 健三さんの15句
ひらひらと暮れる無色の私小説
寝返りを打つ一日の自己弁護
笑いには修正液がいりません
戦いはこれから新芽伸びている
愛しさは球根たちの息遣い
働いた靴は黙って反り返る
生命線ここらあたりが秋だろう
おっとっと火が消えそうな僕の独楽
喪喪喪喪喪なんて寂しい文...【続きを読む】
しんぶん赤旗、「読者の文芸」川柳欄(2月14日(日)付、たむらあきこ選)
人形をゴミに出しては持ち帰る 山口県 下村由美子
〈評〉人形には魂が宿るといわれる。捨てることに抵抗を感じる人も多い。気持ちの整理がつかない作者は、収集車が来る前にまたそっと持ち帰る。
籠もり居のプシュッと開ける三本目 東京都 髙科 謙称
ワクチンを受ける勇気はまだ持てぬ 鹿児島県 清永 進...【続きを読む】
落穂拾い
部屋の片づけをしていると、すっかり忘れていた句がいろいろ出てくる。いままで、句集を編むときの自選から外れたものだが、いま見ればそれほど悪くない。
いくつか挙げると。
押印をたどってゆくと火の匂い (葵水賞 第1位)
上記は、川柳塔わかやま吟社の平成21年度年間賞をいただいた句。まったく忘れてい...【続きを読む】
ある柳人からのお手紙
まるでこころを届けていただいたような、気取りのない率直な〝詩〟のような手紙だった。こころからこころへ、スッと入ってくるような手紙。なぜか、こころが洗われました。(原文ママ。内容は部分的に省略)
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…… 今、雪が降ってます。○○県は南北に長...【続きを読む】
複眼で詠む、川柳
時事川柳を詠むときの心得のようなことを、かつて前田先生に教わったことがある。ひとことで言うと、日々移り変わる身辺や社会のいろいろな事象を客観的にとらえ、いちど自分の中に取り込んだあと、考えや思いをからめて自分(だけ)のことばで(句として)吐きだすのだと。
句を詠むときは事象へのとらわれた一面的な...【続きを読む】
四日に一度の温泉で生活にリズム、“自粛”生活に耐える
老人大学の川柳講座担当の話があり、春から(しばらく)出かけることになりそう。コロナ禍でもあり、どのように進めたらよいか、いまからしっかり考えておかないといけない。川柳という文芸を広めるため、出来る限り“(よい)種蒔き”をしないといけないだろう。
今年1月21日、『前田咲二の川柳と独白』が新葉館出...【続きを読む】
「川柳はいふう 20」から。16代 尾藤川柳先生に勉強させていただく
本日17日は午前午後とも「川柳はいふう 20」を読ませていただいた。次は先生のことばで、頷きかつ印を付けさせていただいた部分。
★(巻頭言)世界の転機・川柳の転機
今でもトランプ元米大統領を「引き際が悪い」とか「駄々っ子」、さらには「人格欠落」とまで指弾するメディアがあり、また、それに沿った時事...【続きを読む】
「川柳はいふう 20」(川柳公論社45周年記念誌上句会報掲載誌)が届く
昨年10月31日開催予定の川柳公論社45周年記念句会に出席するつもりだったが、新型コロナウイルス感染症の流行からやむをえず中止、誌上句会となった。11月30日〆切のこの句会に出句していた。
参加158名、二人選4題、特別評1題の各3句出し、選者9名での選考。下記は、結果。
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“東の横綱”前田咲二先生との出会い
※前田先生に関することは、次の『前田咲二 千句』のためにも、少しずつ正確に書き残しておかないとと思っています。先生は会長として、また会長を退いてからも瓦版句会をずっと心配しておられた。
21年前、詩を書いていた知人の紹介で、川柳を和歌山市の番傘系川柳会から始めた。月五千円(お弁当付き)の句会費のこ...【続きを読む】
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