先日、新葉館出版のM女史にお願いしていた前田咲二先生の(あきこの)抄出4千句あまりを、エクセルファイルにまとめ届けていただいた。これから、また大仕事。先生(東の横綱)の句集であるから、わずかな間違いも許されない。あらためて拝見すると、どの句にもことばを飾らない温かみがあり、さすがと思う。(写真:江田島旧海軍兵学校)
リアル書籍(電子書籍も)にするか、電子書籍だけにするかが悩ましいところ。今回は、あきこの”気魄”のようなものが少し落ちているので、若いM女史のおチカラをお借りしようと思うのね。時間をかけて繰り返し読み選句、悔いのない一冊に仕上げたい。
ちなみに、元江田島海軍兵学校出身のサムライだった前田先生は”気魄”の字がお好きだったのね。かつて(和歌山の)県大会で招待選者をされたとき、《節約の妻の気魄に負けている》をあきこの句とは知らず秀句(天)にとっていただき、ビックリしておられたが、あとでそう言われた。”気迫”より”気魄”が好きだと。やさしい先生だったが、”気魄”のサムライでもあったのね。