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 川柳塔本社2月句会の「お話」は松浦英夫氏。タイトルは「私と川柳」、半時間ほど壇上で(座って)話された。(当日の氏の写真を撮っていますが、パソコンが古いため取り込めないのね) 下記は、出席者に配られた氏の21句。(句の、詠まれた状況ほかの説明をしながら語ってくださったのね) 赤字は、あきこのメモ(ママ)。
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私と川柳                 松浦 英夫
障害を受け入れそしてリスタート
障害に向かって、それを受け入れて、リスタート
指先から広がる世界点字読む
岸和田川柳会、天の天
点訳の本の向こうにボランティア
指に触れ盲聾の友と語り合う
目の見えない聾人
繰り返し音訳された句集聞く
点訳・翻訳 田辺聖子
画面の文字読むパソコンで辞書をひく
戸惑いを吹っ切り持った白い杖
盲学校のとき、家の傍に来たら杖を隠す
白杖にこの身を託し無人駅
線路から拾った命生きている
線路に落ちる
お手伝いしましょうの声道渡る
酔っぱらいを時にサポート白い杖
点字ブロックの前から押し車
相手も目が悪かったのか?
伴走の友と喜び分かち合う
ヘルパーに花の色聞き歩く朝
近未来盲導犬のようなロボ
夢。人一人誘導するシステム 77歳8か月 柳歴は3月で丸9年
麻疹の熱で視力を失う 視力0.1(小学校入学時) 普通の高校を卒業、盲学校へ(点字を習う) 句会は目が見えなくても楽しめる場 川柳、アウトプットのよろこび

薄れゆく視力最後に見た夕陽
記憶に残っている
見えぬのに自転車に乗る夢をみた
初孫の顔の輪郭なぞる指
初孫の産毛のなんと柔らかな
見えぬ目の奥に飛ばしてみる蛍
草原 安土理恵選
歩きたい道はまだある白い杖
どうもご清聴ありがとうございました



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(2020/2/6)松浦英夫氏のお話「私と川柳」於川柳塔本社2月句会‥《見えぬ目の奥に飛ばしてみる蛍》”にコメントをどうぞ

  1. 松浦英夫 on 2020年2月8日 at 8:07 AM :

    おはようございます。
    6日の川柳塔本社句会での私の話をお聞きいただきありがとうございました。
    また、ブログに詳しく書いていただき感謝しています。
    川柳を始めた頃はすぐにネタも尽きて、句を作れなくなるだろうと思っていましたが、一七音字のもつ可能性は広いと感じ、今しばらく頑張ってみようと思っています。
    今後ともよろしくお願いいたします。

  2. たむら あきこ on 2020年2月8日 at 8:44 PM :

    松浦英夫さま
    >今しばらく頑張ってみようと思っています。
    今しばらくではなく、ずっとがんばってください、笑。

    お話で、まっすぐに生きてこられたことがみなさんにもつたわったことと思います。
    それで堅苦しいわけではなく、どこかチャーミングなのね(失礼)、笑。
    そのあたりが英夫さんが誰からも好かれる理由なのでしょう。
    これからも真実を詠んでいってください。

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