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徒然草 昨日届いたのが、「めいばん(名古屋番傘川柳会)誌のゲラ。さっそく夕方のドトールにて目ぼしい句に印をつけてきた。帰宅して残りにも同様に印。全体で500句ほどだろうか。58句に印。ここから20句ほどに絞って鑑賞文を書かせていただく。
 あちこちで鑑賞文を書かせていただいてきたが、こちらのよいところは(なんと)句の作者名をゲラから外していること。賞の選とおなじで、作者名がないと公平な目で句を選ぶことができる。川柳界はこうでないといけない。柳歴の長い方も川柳を始めたばかりの方も、句は平等におなじ俎上で捌かれること。そうであってこそ川柳に(ほかの短詩型文芸に比べても)文芸としての将来もあり、より光らせることができるのである。

 川柳マガジン文学賞の発表は川柳マガジン11月号にて、もうすぐ。川柳界の年間の一大イベントとして、応募されている方はもちろんそうでない方も期待して待っておられることだろう。今回選者の一人に川柳瓦版の会会長前田咲二が入っているが、こういう会話を交わした。
「私が出していないから、(気を遣わずにすんで)よかったですか」
((編集同人という)身内を上位に採ってしまうという心配がないので)のびのび(選を)したよ、大らかに、な」
「清記やし、どれも誰の(句)とはわからんかった」

 思い返せば、7(?)年ほど前の和歌山県川柳大会で会長は私の句《節約の妻の気魄に負けている(宿題:「節約」)を秀句に採られ、「わからんかった」とびっくりしておられた。大会で私が会長の句を秀句に採らせていただいたことで、会場がざわめいたこともある。文字で分かったのだが、その句に続くレベルの句が見当たらなかったと申し上げるほかない。そのあと私の選で(気を遣わせないように)文字を変えておられたこともあった。横綱(会長)の句とはいえ、手を抜いている句では没にさせていただくこともある。選に情実が入ってはいけない。当然のことである。柳人の暗黙のルールとせねばならない



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