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(15日、記す) 初めて訪れた史跡への感動は大きい。吟行には、あまり観光地化していないことが大切。いままでに訪れた地で、結局一句もできなかったところが2か所ある(地名を書くわけにはいかない)。あと平日の、人の少ない日を選ぶことが大切かと。
 先月29日に訪れた、大伴家持所縁(ゆかり)多賀城跡も、伊勢神宮に奉仕した斎王たちの宮殿があった斎宮跡もまだ発掘中。少しずつ復元されていくことだろう。いまは広大な地に風が吹きすさぶ、といった風情。どちらにもイメージする時代があり、文学がある。
‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥
 下記は、第十代斎王大伯(大来)皇女(おおくのひめみこ)の有名な歌。(Wikipediaより)

万葉集』に謀反人として倒れた同母弟の大津皇子を想う歌を6首残している。
二上山

  • 巻第2 105~106番(大津皇子がひそかに伊勢神宮に下向してきた時に詠んだ歌)
    • わが背子を大和に遣るとさ夜深けて 暁(あかとき)露にわが立ち濡れし
      • 吾勢祜乎 倭邊遣登 佐夜深而 鷄鳴露尓 吾立所霑之
    • 二人行けど行き過ぎ難き秋山を いかにか君が独り越ゆらむ
      • 二人行杼 去過難寸 秋山乎 如何君之 獨越武
  • 同163~164番(大津皇子薨去後、退下・帰京途上で詠んだ歌)
    • 神風の伊勢の国にもあらましを なにしか来けむ君もあらなくに
      • 神風乃 伊勢能國尓母 有益乎 奈何可来計武 君毛不有尓
    • 見まく欲(ほ)りわがする君もあらなくに なにしか来けむ馬疲るるに
      • 欲見 吾為君毛 不有尓 奈何可来計武 馬疲尓
  • 同165~166番(大津皇子を二上山に移葬したときの歌)
    • うつそみの人にあるわれや明日よりは 二上山を弟背(いろせ)とわが見む
      • 宇都曾見乃 人尓有吾哉 從明日者 二上山乎 弟世登吾將見
    • 磯の上に生ふる馬酔木を手折らめど 見すべき君がありといはなくに
      • 礒之於尓 生流馬酔木乎 手折目杼 令視倍吉君之 在常不言尓


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再び川柳行脚‥本日斎宮跡吟行~13日、みえ文化芸術祭文芸部門川柳大会~14日、神宮外宮吟行”にコメントをどうぞ

  1. たかこ on 2014年10月12日 at 9:21 AM :

    ニャン様

    お腹大丈夫ですか? 明日、万が一中止になるようなことになったら、即お知らせしますね。
    今のところ決行の予定です。

    • あきこ on 2014年10月15日 at 12:51 AM :

      たかこさま
      ご連絡のメール、ありがとうね。
      大会では、いろいろとお忙しそうでろくに話もできず、残念でした。
      そちらへ行くときは、いつも「今日こそ少しはお話ししよう」と思っているのですが、だいたいはご挨拶で終わりね。(*‘∀‘)

      めったに食物に中らないあきこですが、先日エライ目に遭いました。これからは、熱を通さないと怖いなあと。

      ところで、いいこと(ちょっと)があるかもですよ。あはは。

  2. 高杉千歩 on 2014年10月12日 at 2:00 PM :

    ブログ拝見が遅れて、大急ぎお返事しましたが、前回に
    なっていました。
    失礼を重ねています。よろしく…..   千歩

    • あきこ on 2014年10月15日 at 12:58 AM :

      高杉千歩さま
      全然失礼などということは、ないです。(^^)
      川柳塔本社句会にはたびたびおじゃましていますので、そのうちにお会いできるような気がします。

  3. 久美子 on 2014年10月13日 at 8:15 PM :

    こんな難儀な天候の中、おいでいただきありがとうございました。
    無事に伊勢まで戻られたことと思います。
    明日は台風一過の晴天になることでしょう。
    1日の違いで大違いですね。やれやれ。

    • あきこ on 2014年10月15日 at 1:13 AM :

      久美子さま
      久しぶりにお会いできてよかった。
      いつもながらお元気でとても若々しいので、羨ましく思いました。

      これからも、大会を挟んで神宮や御地に参ります。
      斎宮跡はこれから発掘、復元されて、魅力ある観光地になることでしょう。昨日は外宮をじっくりと歩いてきました。少しずつ伊勢の地が馴染んでくるようです。ではまた。

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