Loading...Loading...

柳人紹介 (24) 田辺与志魚さんの20句
よく笑う風が私の一張羅
耕してみようか父の深さまで
泥んこになって恐れるものがない
種を蒔く大地に手紙書くように
掘り上げた芋が私の通信簿

笑い声ばかりの中でみかん剥く
安酒の底に男の残夢抄
晩節を耕す天に鍬を振る
疑問符は初め小さな種だった
よく曇る玉ですぼくのこころです

もう少し洗って返したいいのち
自画像がまだ額縁に負けている
終章へたっぷり墨を含ませる
想い出が座っていますお静かに
叫びたくなったら立てるお線香

よく笑う顔に馴染んだ丸い鼻
ここで生きここで死にたい自由席
筋書きを変えて夕立走り去る
積乱雲まだ不器用な愛し方
完走の道に一礼して終わる



この投稿を読んで「いいね」「参考になった」と思ったらクリックをお願いします。
なお、Facebook、Twitterなどのアカウントをお持ちの方はそちらをクリック頂き、また、「ひざポン」ボタンもクリックください(ひざポンは無記名ボタンですのでお気軽にクリックください)。

⦅234⦆柳人紹介 (24) 田辺与志魚さんの20句”にコメントをどうぞ

  1. 坂本加代 on 2021年7月23日 at 7:43 AM :

    どの句もグッと胸に沁み込んできます。
    素晴らしい感性と表現力に感嘆してしまいます(#^.^#)

    • たむら あきこ on 2021年7月23日 at 8:52 AM :

      坂本加代さま
      咲二先生が生前おっしゃっていたことに。
      「(小西)幹斉は親友じゃ。あんたも困ったことがあったら助けてもらったらいい」と。
      先生がおっしゃるのだから、幹斉氏もサムライなのね。
      牛を飼い、畑を作っておられたのね。もちろん柳人。
      横綱の前田先生には及ばなかったけれども、番傘本社句会ではかなり上位の成績を収めておられたのね。
      その方が、いちどだけ畑でとれたサトイモを箱で送ってくださったのね。
      その味が、サムライの味としか言いようのない滋味深いものだった。

      田辺与志魚さんの句を読んで、幹斉氏を思い出したのね。
      土を耕しているサムライの句。
      肩に力が入っていないのね。
      男らしい、という感じよね。

  2. 田辺与志魚 on 2021年7月23日 at 8:46 AM :

    おはようございます。ご紹介いただいてありがとうございます。
    どの句も思い入れのあるものですが先生のお蔭で作品たたちが
    独り歩きを始めたようですね。
    暑さが続きます。どうぞご自愛くださいますように。

  3. たむら あきこ on 2021年7月23日 at 9:19 AM :

    田辺与志魚さま
    くりかえし熟読させていただきました。
    加代さんのコメントへの返信に書かせていただいたように、与志魚さんの句には真っすぐな男らしさを感じるのね。
    そういう生き方をなさってこられたのでしょう。
    句にも、そういうところがよく出ています。

    すぐに、小西幹斉さんのお名前が浮かびました。
    前田先生より少し早く亡くなられ、先生は電話の向こうでちからを落とされたようだった。
    句を読ませていただいて、与志魚さんの句からにじみ出るものが幹斉さんの印象と被ったのね。句は人なり、ということ。(*^^*)

コメントはこちらから

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Post Navigation

Copyright All rights reserved. SHINYOKAN PUBLISHING illustration by Nakaoka.K