秋篠寺吟行14句(2017/11/6)
御堂へ独り香(こう)が迎えてくれている
堂内の静寂夕日裾をひく
大自在天の髪際から化生(けしょう)
福徳円満を立たせている肢体
立像(りゅうぞう)のそのまま天上界の歌
尊顔のやがてわたしと泣いている
伎芸天のにほひの高さ陽の低さ
勅願のきのうの華残す天女
諸芸成就の願いのあまた向く天女
伎芸天尊顔ろうそくのゆらり
ずっと前からの約束逢うことも
ついてきた影はきみかもしれぬ影
ろうそくの揺れがときどきぎこちない
ふりかえるときの瞬時の写実性
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渡辺柳山_こころの調べ_ISBN978-4-8237-1444-3.webp)


