下記は、2013年10月28日の〈たむらあきこ川柳ブログ〉。この日は、5日に亡くなられた田辺進水先生から初めてのコメントがあり、それに対するあきこの返信コメントも添えて再掲。川柳マガジン文学賞選者からの〈腰の低い〉率直なコメントに驚き、感銘を受けた。またそのことに感謝、柳人としての姿勢を学ばせていただいた。
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第11回 川柳マガジン文学賞発表
田辺進水先生選第1位(応募269作品中)。お礼を申し上げます。各先生方の選後感想を読ませていただいたところ。これについては、後に応募者側として感想を記させていただく。下記は準賞10句。
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同質性の独楽
湾というかたちで待っていてくれる
違和感がすこし募ってきた架橋
同質性の独楽もときにはせめぎあう
一閃のコトバの棘が蒼にする
それきりの寡黙へ積みあがる妬心
曇天が落ち込む沼かわたくしか
きのうの片鱗を握ったままでいる
折り畳み傘ひらくのもまた微熱
裏返りながら答えになってゆく
青空へ虹置きにゆく観覧車
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【田辺進水先生からのコメント】田辺進水on 2013年10月28日 at 5:47 PM
1位に選ばせて頂いた作品があきこさんの作品と分かってますます嬉しくなりました。マガジンに送った選評は少ししか書けませんでしたが改めて10句を見てみるとどの句にもあきこさんが凝縮されていて素晴らしいと思います。このような句が今の私の理想ですが中々近づくことさえできません。これからもよろしくお願いいたします。
【あきこからの返信コメント】あきこon 2013年10月28日 at 8:09 PM
田辺進水先生
一位に採っていただき、ありがとうございました。(いつも上位に採っていただく)尾藤三柳先生が今回はご存知のようなことでしたので、準賞を頂けたのは先生のお蔭です。
加えて身に余るコメントを頂き、ありがとうございます。
うちの会長からも電話を頂きましたが、とても残念がっておられました。今回の10句に欠点がないということで、「うまくいかんもんやな、来年はガンバレ」と。
皆さまのご期待に添えるように、これからも努力するつもりです。
先生には、本当にありがとうございました。