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 下記は墨作二郎氏の「点鐘散歩会(てんしょうさんぽかい)」でご一緒させていただいている川柳作家、徳永政二さんの今月の作品。
 私とはどこか波長が合うらしく、互選でよく抜いていただく。7月1日の柳都全国川柳大会でも、2句とも上位に採っていただいた。「わたくしのひとりは梟に戻る」(準特選)。
 完成度と詩性の高さということで、「ゲストの椅子」からこのかたの作品をまず挙げたい。
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          行先       守山市  德永 政二

高齢のご婦人が二人、より添ってプラットホームへの階段を
下りてゆく。

「私は事故をしているので、足が冷えると痛むのよ」
「ああそれで」

「私のは使い痛みよ」
「ああよう働くのね」

支え合うように歩くそのうしろ姿を眺めながら、
僕は川柳へのやがてくる電車を待っている。


    八月の影を支えている斜め

    さっきまでいた少年がいなくなる

    その辺をくるっとまわす水はつめたい

    かえる鳴くようにとんぼが飛ぶように

    つる伸びてその行先を問うている

    炎天をそれでも何かあるように

    夕暮れの端をまたいでいるひとり 



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「洋子の部屋 (ゲストの椅子) 」の詩性川柳 …”のコメント欄です

  1. xxxxxx on 2013年11月10日 at 4:46 PM :

    xxxxxx.comVery interesting domain

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