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誌上競詠「咲くやこの花賞」26年度 第12回「うんざり」新家完司選
犬のフン
山陰の冬がどんよりのしかかる 新家 完司

年明けて玄関先に犬のフン 香川 眞里子

してあげるやってあげるという目線 平尾 正人

米を研ぐ朝昼晩朝昼晩 河村 啓子

なあんだあボノボじゃなくてニンゲンか 河村 啓子
本人は自分の歌に酔っている 水品 団石
演題がいつも変わらぬ民主党 八木  勲
たこ焼きも三度さんどはえんりょする 吉岡  修
どの角を曲がってもまた人に会う 真鍋心平太

美しい国の角度が急ピッチ 山﨑三千代
歳ひとつ取ってお薬また一つ 井本 健治
豚足で唇濡れている女 青砥 和子
結論の手前でコマーシャルになる 高島 啓子
もしもしでセールス電話だとわかる 北田のりこ

大鍋に三日続きの大根煮 前田 楓花
タレントが年末年始出ずっぱり 池田貴佐夫
霙という半端なものが降ってきた 青砥 和子
角曲がるたんびに出会う黒い猫 加納美津子
綱が泣く懸賞金の鷲掴み 竹村紀の治

チャンネルをかえてもバラエティーばかり 勝又 恭子
視聴料請求したいコマーシャル 前川 全澄
北の冬雪雪雪や雪や雪 鈴木いさお
三万二千六百七十二匹目の羊さん くんじろう
喪服着て会うこと多いいとこ会 岡本なぎさ

七十年もうご破算にしませんか 早泉 早人
自慢話とやけにうす目のお湯割と 田口 和代
サライ出る頃だトイレへ避難する 加藤  鰹
難癖を付けて反日叫ぶ国 上嶋 幸雀
心配のマトリョーシカが終らない 米山明日歌

年明けてまで号泣は見たくない 吉道航太郎
故郷のカタカナ書きはもうゴメン 上嶋 幸雀
なにごとも無い平穏にあきてくる 嶋澤喜八郎
うんざりの記事に新聞代払う 古久保和子
人間も冬眠すればいいのにね ひとり 静

「させて頂く」ラインダンスが止まらない 井手ゆうこ
政治屋のボロが芋蔓式に出る 武本  碧
トンネルを抜けたら今日も雨マーク 藤井 寿代
四十年同じ顏見て暮らしている 牧野 芳光
ハチャトリアンがどうのこうのと知った振り 三宅 保州

内孫が降り外孫が乗る背中 板垣 孝志
美人だがいつも香水強すぎる 青砥たかこ
ヒト科うじゃうじゃ日曜の無人島 三宅 保州
雪が降る今年も二階から出入り 山田こいし
恋を待ち華を望んでもう六十路 大西 將文

第12回(最終回)現在 得点と順位(1位~51位) ※同点の場合入選句の多い者を上位とする。参加者総数198名。(編集部パソコン資料より)
 1位 井上 一筒 15(10)
 1位 たむらあきこ 15(10)
 3位 竹内ゆみこ 13(10)
 3位 美馬りゅうこ 13(10)
 5位 上嶋 幸雀 13(8)
 6位 真鍋心平太 11(8)
 7位 中前 棋人 10(8)
 8位 古久保和子 10(6)
 9位 嶋澤喜八郎 9(9)
10位 河村 啓子 9(8)
 
10位 山本 昌乃 9(8)
10位 米山明日歌 9(8)
13位 石橋 芳山 9(6)
13位 星出 冬馬 9(6)
15位 青砥 和子 8(8) 
15位 加藤  鰹 8(8)
15位 森吉留里惠 8(8)
18位 月波 与生 8(7)
19位 山田 順啓 8(5)
20位 板垣 孝志 7(7)

20位 居谷真理子 7(7)
20位 加納美津子 7(7)
20位 北田のりこ 7(7)
20位 くんじろう 7(7)
20位 藤井 寿代 7(7)
20位 牧野 芳光 7(7)
27位 山田こいし 7(6)
28位 勝又 恭子 7(5)
28位 柴田 園江 7(5)
30位 オカダキキ 6(6)

30位 谷口  義 6(6) 
30位 ひとり 静 6(6)
33位 平尾 正人 6(4)
34位 雨森 茂喜 5(5)
34位 安藤 なみ 5(5)
34位 上田ひとみ 5(5)
34位 岡内 知香 5(5)
34位 岡本なぎさ 5(5)
34位 下谷 憲子 5(5)
34位 杉山 太郎 5(5)

34位 高島 啓子 5(5)
34位 田村ひろ子 5(5)
34位 徳山 泰子 5(5)
34位 福尾 圭司 5(5)
34位 水品 団石 5(5)
34位 三宅 保州 5(5)
34位 吉道航太郎 5(5)
48位 小川 佳恵 5(4)
48位 橋倉久美子 5(4)
50位 新家 完司 5(3)
51位 柳瀬 孝子 5(2)



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誌上競詠「咲くやこの花賞」26年度 第12回「うんざり」新家完司選 全入選句発表 & 第12回(最終回)現在 得点と順位(1位~51位)発表”にコメントをどうぞ

  1. 田村 ひろ子 on 2015年3月7日 at 11:22 PM :

    たむらあきこ 様
    「咲くやこの花賞・平成26年度優勝」おめでとうございます。
    「咲くやこの花賞5回」のうち4回はあきこ様が優勝・・・なんと素晴らしいことでしょう。
    その偉業を讃え、心からの拍手をお送りいたします。
    私もなんだか嬉しいです。
    ほんとうにおめでとうございます。

    • たむら あきこ on 2015年3月7日 at 11:55 PM :

      田村ひろ子さま
      ありがとうございます。
      ときどきまたお会いしたいと思いながら、忙しさに追われて日々が過ぎていくのですね。
      新子先生の関係の大会でまたお会いできることを、楽しみにしています。

      いまは吟行も多くなり、伊勢では3日かけて200句近くを詠んでまいりました。
      フラフラで、今日は一日ぐったり。
      加えて、どういうわけかパソコンの操作がうまくいかず、何回も無駄な労力を使っているのです。
      がっくりしますが、明日の日付になったらうまくいくのかもしれない…。
      便利なモノなのに、イライラさせられます。(ノД`)・゜・。

      ではまた。(^o^)

  2. 月波与生 on 2015年3月8日 at 10:11 PM :

    優勝おめでとうございます。
    初参加で1回も休まず完走することができました。最後は息切れしたので個人的には10回で終わってほしかったですね(笑)
    27年もエントリーしました。リセットしてまた一年間楽しませていただきます。

    • たむら あきこ on 2015年3月8日 at 10:24 PM :

      月波与生さま
      ありがとうございます。
      初参加で大変なご活躍、楽しく拝見しておりました。

      27年度は全国からすでに201名のご参加のお申込みをいただいております。これからさらに増えるでしょうから、熾烈な闘いになると思います。
      その中から、名句が生まれることを個人的にも期待したいと思います。

      ちなみに、《あきらめたとき美しくなるこの世》(新家完司)は、「咲くやこの花賞」から生まれた名句。たぶん先生の代表作の一つになるだろうと思います。

      では、今年もご健闘を!(^^)/

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