⦅213⦆鶴彬、初期(15歳)の50句
初期の句に、巧いか否かはさておき鶴彬のたましいの片鱗がかいま見える。下記はふだんわれわれが目にすることはない、もっとも初期、彬15歳の句。少年の作品だとしても、〇印の句には見るべきところがあるだろう。
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○静な夜口笛の消え去る...【続きを読む】
⦅214⦆『川柳界の小林多喜二』と言われた鶴彬(つる あきら)について
鶴彬(つる あきら、1909-1938)は、プロレタリア文学の影響を受けた反戦川柳作家。石川県生まれで、本名は喜多一二(きた かつじ)。父は竹細工職人だったとか。(叔父さんの養子になったのね。)
小学校在籍中から新聞に短歌・俳句を投稿していたが、1925年から川柳誌『影像』 にデビュー、それを契...【続きを読む】
⦅215⦆昨日届いた『川柳マガジン年鑑 2021』の「´20年度 川柳作家会心の一句」から30句拾ってみた
昨日11日に届いた『川柳マガジン年鑑 2021』にさっそく目を通してみた。下記は、「´20年度 川柳作家会心の一句」から、抄出30句。(あとから付け加えるかもしれません。)
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消毒をしても善人にはなれず 安藤 敏彦
蠟燭を一...【続きを読む】
⦅216⦆日野愿さんの(あきこの句の)鑑賞文
堺市の堺番傘川柳会、そこの柳誌「ちぬ」に月例句会の前月課題(2句出し)の佳句に対する鑑賞文が掲載されている。その欄を長く日野愿さんが担当しておられた。そこにずっとほぼさいご(止め)に掲載されていたのが、あきこの句。愿さんの鑑賞文は的を射ていて、拙著『たむらあきこ千句』に許可を得て転載させていただい...【続きを読む】
⦅217⦆「読者の文芸」川柳欄(8月3日(火)付、たむらあきこ選)
しんぶん赤旗、「読者の文芸」川柳欄(8月3日(火)付)
ミンミンと民意を聴けと蝉が鳴く 大阪府 砂本 邦彦
〈評〉ミンミンゼミが民意を訴える「民民蝉」だったとは。コロナ禍での五輪を危惧する声も雑音としか聞こえていなかったか。
汁の無いラーメンみたい無観客 横浜市 小泉 雅男
中止せぬワケを世界...【続きを読む】
⦅218⦆柳人紹介 (26) 日野 愿さんの20句
野(や)を行けば野に背かれている独り
いまにして思うよき妻だったなあ
よき妻で貧乏所帯零さない
よき夫そいつは忸怩たる想い
世事に疎い二人ままごとだったなあ
逝く秋の真っ只中に独り居る
俎で往生際の悪い僕
日が暮れる明日は山が動くだろ
コンビニの無味素っ気無さそれがよい
突然にやってくるのが十二月
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⦅219⦆去りゆく人へ
6月30日に逝かれた日野愿(ひの・すなお)さん(愿さんは、ご自分に先生と敬称を付けないようにおっしゃったのね)の句をアップしようと句集『自家撞着』を探しているのだが。なにしろ書籍他を乱雑に積み上げているので、分からないのね。
川柳界は高齢のかたが多いので、句会でご一緒したかたを最近お見かけしない...【続きを読む】
⦅220⦆耐久生涯大学川柳専科(レクチャー)
コロナ禍で、4月の開講以来のレクチャー。5月8日のレクチャーに用いる予定だった資料を、日付だけ変えて使うことにした。
(なりゆきで)まず宿題の互選から。お題は「コロナ」「模様」「花」「空」「白」。講師宅に送ってきていただいた作品をワードで清記、コピーをお渡しして選んでいただいた。下記は、講師選。...【続きを読む】
⦅221⦆詩3篇(小堀 邦夫)
じゃわじゃわじゃわ、しゃわしゃわしゃわ、蝉時雨の朝。
青空から打ち水のように雨が送られてきた。
葉月(はづき)は秋なのだ。
あなたは小宇宙、私も小宇宙。
この宇宙が消滅すると、その破片が誰かの小宇宙で浮遊する。
空しいと考えますか、いとおしいと思いますか。
こんな日もあるよと通り雨が降る。
日向(ひ...【続きを読む】
⦅222⦆選をすることの厳しさ
選者にもちろん選句力の違いがある。具体的な選句力の基準を書いた本が見当たらないので、そのことについて述べるのはかなりむずかしいのだが。
一般に、川柳を学ぶ側から言っても、選句力がついてくれば作句力もついてくるといえる。入選率が高ければある程度の選句力はあるとみていい。選者を頼まれるということは、...【続きを読む】
⦅223⦆第3回 橿原市民川柳大会 誌上大会の選に着手
宿題は下記の通り、7月31日〆切だったのね。本日集句(各題2句)着。さっそく全力を傾けて選にとりかかります。発表誌がでてからブログに選結果を転載、お楽しみに。
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「パン」 植野美津江 選
「きれい」 笹川 嘉一 ...【続きを読む】
⦅224⦆兼好法師に川柳の上手くなる方法を訊いてみた
徒然草 第百五十段
原文
能(のう)をつかんとする人、「よくせざらんほどは、なまじひに人に知(し)られじ。うちうちよく習ひ得(え)て、さし出(い)でたらんこそ、いと心にくからめ」と常に言ふめれど、かく言ふ人、一芸も習(なら)ひ得(う)ることなし。
未(いま)だ堅固(けんご)かたほなる...【続きを読む】
⦅225⦆女嫌い?の吉田兼好、和歌山弁でしゃべりまくる
徒然草・第百九十段 妻といふものこそ
妻(め)といふものこそ、男(おのこ)の持つまじきものなれ。「いつも独(ひと)り住みにて」など聞くこそ、心にくけれ、「誰(たれ)がしが婿になりぬ」とも、又、「如何(いか)なる女を取りすゑて、相住む」など聞きつれば、無下に心おとりせらるるわざなり。ことなる事なき女を...【続きを読む】
⦅226⦆徒然草(つれづれぐさ)オモシロ現代語訳 (*^▽^*)📖
たまには、しっとりと古典もいいかも。むずかしいことはさておき、徒然草の現代語訳を和歌山弁で少々やっちゃいました。第十二段、第百七段、第百十二段、第百十六段、第百十七段から、一部。ちなみに徒然草は第二百四十三段まであるのね。兼好法師という人は少々変わっていて、ウガチの眼がそこここに顔をだす。いま生き...【続きを読む】
⦅227⦆あこがれは、世界一周川柳吟行
世界一周の基本定義は、地球上のある地点とその反対側となる地点の両方を通る、大きな円を描く経路だというのね。実際には、交通手段による制限などのためやや異なるだろうけれども。富裕層にとっては、19世紀にはじめて世界一周旅行が可能となったのね。その経路は、世界大戦時に大勢の兵士が輸送された経路でもあった...【続きを読む】
⦅228⦆しまった(応募し忘れ)
せっかく東京の知人が締切り日を教えて下さっていたのに。うっかり忘れていて、確かめたのが先日。(7月5日〆でした。) 何の、って? ハイ、神宮観月会というのがあるのね。短歌一首、俳句一句。市立図書館でがんばって詠んできていたのに、ざんねん。
もはやどうあがいても応募は無理なので。本日のブログは上記...【続きを読む】
⦅229⦆川柳展望(季刊2021 夏)№186より、第19回「川柳展望」現代川柳大賞佳作「永訣」(藤井 幸子)
永訣 藤井 幸子
母叱る息苦しさに積もる雪
磨硝子終の棲家となる窓辺
おむつ当てられし口の端粘る痰
拘束をしたまま呼吸不全なり
四人部屋エンゼルケアの気付かれず
病院を抜ければ風の心地よさ
生前の顔を知らない納棺師
嫁に恵まれて幸せだったでしょ
姑の日記に家の黒歴史
断捨離の次第に軽く...【続きを読む】
⦅230⦆「読者の文芸」川柳欄(7月20日(火)付、たむらあきこ選)
しんぶん赤旗、「読者の文芸」川柳欄(7月20日(火)付、たむらあきこ選)
天皇がコロナ五輪を御心配 広島県 岡本 信也
〈評〉第5波が危惧される中、五輪の開催が迫っている。ここに来て、宮内庁長官の「天皇陛下がご懸念されていると拝察」との異例の発言。
ちちんぷいぷい「安全安心」の五輪 仙台市 高...【続きを読む】
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