(^0^)/ 名草川柳会(第35回勉強会)
2026/6/16(火)
第44回吉野ヶ里川柳大会発表誌から7句。
村捨てる水切り石を潜らせて 梅崎流青
水を切るカワセミ生は青きもの 梅崎流青
来し方に触れ追善の茶が温い 梅崎流青
もういいや円周率も戦争も 浪越靖政
葬列の坂の途中にあるパン屋 平井美智子
五線譜に載せる男のダンディズム てつろう
身の内にまだ捨てられぬ玩具箱 宮川さつ子
【鑑賞】上記7句を考える。
【実作&添削】互評&添削。(宿題:「 」つぎの勉強会のはじめに各自1~2句白板に書いておいてください)
①
②
【🍊】10分間吟(10分で3~5句詠んでみよう)
お題「 」
➀
②
【現代川柳の技法】
「ずらし」 は 読者が予想する方向から少し角度を変えて見せる技法。視点・語順・文脈などをずらすことで余白や驚きを生む。
- 明日の靴きのうの泥をつけたまま →「明日の靴」という語が、時間の境界を曖昧にする。
- 記念日の花があなたを許さない → 花が主体になることで、感情の向きが変わる。
- 積ン読のどれが本音かわからない →「積ン読」を比喩にずらし、心理の層を描く。
- 風が先に読んでいたのは古日記 → 風という自然物を文脈に混ぜることで、緊張がほどける。
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梅崎流青さん・浪越靖政さん・平井美智子さん、いずれも川柳界を長く牽引してこられた方々です。その方たちが今なお大会上位句を席巻されている、、、。この事実を前にすると、少し複雑な気持ちになります。作句者としての深い経験と存在感が、結果として次の世代の育ちをゆるやかに遮ってきた面もあるのではないか。そんなことをこの7句を読みながら、ふと思いました。
月波与生さま
前衛のかたがたは、それぞれご自分の世界をもっておられますが。
芭蕉のように、時代の前衛でありながら古参をも黙らせる圧倒的な才能が待たれている状況だと言えます。
そこまでちからのある作家が、川柳というこれから大いに開拓の余地のあるジャンルに彗星のごとく現れてほしいと思います。
与生さんが現在この人と思われる作家がおられれば、数人挙げていただけますか?
個人名は控えますが、代謝は早いですよ。才ある人も毎年のように出現します。5年後10年後にどなたがどれだけ残るか、という議論はあろうかと思います。逆に言えば、10年以上継続しても主宰以上の作家が出現しない川柳社というのは、構造的な問題を抱えているのではないかとも考えています。
月波与生さま
>才ある人も毎年のように出現
びっくりしました。
わたしが目を通す柳誌の範囲ではないようですね。
どなたが、どのような句を詠んでおられるのか、機会がありましたら教えてください。
今月号の番傘誌にも書きましたが、「一句を残せ」という言葉は多分に情緒的です。ドライないい方をするならば句を後世に残してくれるのは後に続く人であり、その人を育ててこなかったことが今の超高齢化川柳界を生み出した一因だと思っています。まず人を育てること——それは一部の人だけでなく、全川柳人が取り組むべき課題ではないでしょうか。
月波与生さま
>まず人を育てること
その通りですね。
でも、雑草は自らのちからで伸びてきますね。
あまり甘やかすとひ弱くなるとも思います。
甘やかされた人は、川柳を「なんだ、この程度か」などと勘違いし、すぐにやめてしまうかも知れません。
先人の作品から学び、句会大会参加で学び、だんだんちからを付けていくというのが本筋だと思います。
そんな人が自分(だけ)のことばで句を詠みだしたとき、誰もが認める作家になるのだと思いますね。
川柳界の先輩方は、むしろやさしいですよ。