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ペンと紙5(瓦版校正会からの帰路、杖を突いて歩きながら考えたこと)「あきこさんは、辛口」などと言われることがある。ほとんど何も言ってはいないつもりだが、ときどきポロリと本音がこぼれることもあるようだ。言いたいことを言って誤解を招くのも面倒なので、最小限の本音。

 例えば文章について。「三行読めば、すべてが分かる」ほどのことだが、人によってはこれがまったく分かっていない。意味の分からない文章を(意味が分からないという理由だけでなんとなく)有難がっている人もいるくらいである。文章以前に、内容が間違っていてはならない。(暗黙の了解のあるところ以外で)数字を適当に書いたり、適当に嘘を交えて書くなど、許されることではない。

 句一つとってみても、話していて(この方は)何も分かっていないと思うことは往々にしてある。それに対して、何も言えない。虚しくなるばかりである。川柳のことについてきちんと話せる(と思われる)は、いまに至るまで10人おられるくらいだろうか。

 士は己れを知る者のために死す。司馬遷の『史記』刺客列伝にある有名な句。紀元前五世紀中国晋の豫譲(よじょう)の言葉。男は自分を理解してくれる一人のために命を投げ出すと。命を投げ出すまでは大袈裟だが、何があってもいろいろな場で支えさせていただくというのも、一つの志。志とは、男女を問わず、そういうものだろう。



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