Loading...Loading...

     曼荼羅はさかさま転げ出たきのう               たむらあきこ
‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥
 咲くやこの花賞、「なかなか入選しない」という声(苦情?)が投句者の方がたから聞こえてくる。常識を無難に纏めることだけに気を遣っているような句では、入選はむずかしい。

 事実をなぞっていても句にはならない。事実をすべて放棄しても句にはならない。いま生きていることが事実なのだから、その事実に加えて奥の真実を掴み取って書くこと。自分のいまある位置を位置としたうえで、虚構へと想念を飛躍させる。現実に足をつけておかないと、浅くて甘いただの絵空事にしかならない。要は自由闊達な詩精神に五七五の形式を取り入れ、自在に表現すること。川柳は報告ではなく、表現の器なのである。

 一般論として、川柳に何を書くかではなく、何を書かないか、書かないものを一句にどう含めるかも一つのポイントになる。すべて書かなければ気が済まないような饒舌な句ではいけない。喜怒哀楽を安易に抒情化することも避けなければならない。書かないものを読者に伝えうる句をよしとしなければならない。普遍的な実生活の諸々に深層心理を重ねて、真実を掴みだすということを考えていかなければならない。

 ときたま目を通す柳誌に、いわゆる添削コーナーのようなものがある。その添削を見る度、原句のよさを損ねていることに痛みを覚えずにいられない。原句のよさを生かし、さらに発展させることのむずかしさを思わずにいられない。原句を確かな眼で読み、よりよく発展させることのできる力量がなければ添削などはすべきではない。分からなければ謙虚に原句に戻ることを、常に自分に戒めなければならない。他の短詩型とおなじ、川柳も句の読みから始まる

ポストする LINEで送る ブックマーク
❤️ ひざポン
ありがとう!

気軽にポチっと
どうぞ(無記名)

 朝6時頃から半時間ほどかけて38句を作句。すこし横になる。疲れのせいか、この句を忘れて8時半頃句会場近くの和歌山市勤労者総合センター1Fまで。前につくっていた60句ほどの中から推敲。10時半頃和歌山... 「29日、和歌山県川柳大会」の続きを読む
 28日。9時頃ホテルを出て、地下鉄御堂筋線で天王寺、谷町線で谷町九丁目まで。地下のパン屋さんの広いイートインで2回注文、2時間半ほど推敲。12時過ぎ句会場たかつガーデン8F、たかつ西まで。博造、多佳... 「28日、川柳カード大会」の続きを読む
(28日、記す)  27日。和歌山市駅9時半発特急サザンで天下茶屋、地下鉄堺筋線・阪急で長岡天神まで。徒歩5分、長岡京市中央公民館まで。8日に急逝された郁郎氏を偲びながら歩く。まだ句会場の設営もされて... 「サムライの最期と思うことにする」の続きを読む
 ある柳人に面白いものを見せていただいた。平成8年度の番傘川柳本社句会の年間入選句数を競う、中央に「蒙御免(ごめんこうむる)」とした番付表。東西の両横綱は番傘川柳本社の森中惠美子先生と現瓦版会長前田咲... 「番傘川柳本社句会「番付表(平成8年)」」の続きを読む
      縊死の木か猫かしばらくわからない          石部 明 ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥    句会大会とも当日作句で済ませるこ... 「革新・川柳カード大会へ向けてまず準備~校正会」の続きを読む
 心にしみた夕映えの思い出が二つある。一つは30年ほど前。ながく悩み躊躇した離婚のあとだったか。1(?)歳の息子を連れ、電車に揺られて行った加太(かだ)の海の真っ赤な夕日。これからずっと働いて子育てを... 「二つの夕映え」の続きを読む
Copyright All rights reserved. SHINYOKAN PUBLISHING illustration by Nakaoka.K