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※時間がないので、少々急いでまいります
前田咲二遺句集 平成14年』【30】
すぐ靡く部下には旗を持たせない
クレオパトラと別れて楊貴妃と遊ぶ
何人の女と握り交わした 手
胴上げをされる両手は天に向け
ぼくは治りただいまポチが花粉症
雑草の花をよろこぶ 仏さま
じゃあまたの握手の中にある内緒
いい人生でしたと亡母さんに言おう
六法全書ひもとく愛のなれの果て
再会を約す握手に嘘がある

先斗町あたりでいつもいなくなる
終電でトラの法被と乗り合わす
ナイターの明りがとどく小商い
自爆テロ 報復 自爆テロ そして
遺言に知らぬ名前が書いてある
泣き上戸と知らずに酒をついでいる
突然にしては役者が揃いすぎ
本流に乗ると闘志が痩せてくる
覚悟が試されている噴水のてっぺん
鼻うたで一つの愛を葬りぬ

わたしの枠の中で泳いでいるわたし
誘うように誘っていないように言う
ほんとうの仲間が残る三次会
嘘一つ囲んで嘘が騒いでいる
口説き上手で人の話は聞いてない
みんな優しくてこんなに物忘れ
誰と飲んでいたかと妻が寝かさない
辞職辞任離党どなたがどちらやら
マスゲームおなか空かせているだろう
言いたいだけ言わせて一喝をかます

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 番傘川柳本社句会には創始者岸本水府師の遺志で句に上下を付ける「天・地・人」などはないわけだが、やはり少々競うところがないとお互いの励みにならないのではないだろうか。かつての番傘川柳本社句会では、どな... 「【再掲】東の横綱 (故・前田咲二師)、西の横綱 (森中惠美子師)」の続きを読む
※時間がないので、少々急いでまいります。 『前田咲二遺句集 平成14年』【29】 探しつづけて空洞に辿りつく 満天の星が囁くから 乾く 宴半ば 味方の数を読んでいる 情報の鎖で首をつながれる そのとき... 「手のなかに師・前田咲二【29】‥《火に靡き風に靡いて生きている》(前田 咲二)」の続きを読む
※時間がないので、少々急いでまいります。(平成14年度分の始まりです) 『前田咲二遺句集 平成14年』【28】 駅を出て母の家まで畦づたい クラスメートの駅長室を先ず覗く 中途半端なころにひょっこりく... 「手のなかに師・前田咲二【28】‥《嗚呼という形で立っている仏》(前田 咲二)」の続きを読む
※時間がないので、少々急いでまいります。(平成13年度分はこれで終わりです) 『前田咲二遺句集 平成13年』【27】 長生きをしてやる国がその気なら 優しさに囲まれ爪が伸びてくる うまそうにわたしを皿... 「手のなかに師・前田咲二【27】‥《砂時計の砂がだんだん熱くなる》(前田 咲二)」の続きを読む
※時間がないので、少々急いでまいります。 『前田咲二遺句集 平成13年』【26】 群がって柩のぞいている他人 声一つない難民の長い列 勝ち馬の激しい鞭を浴びた艶 子と孫の後方支援しています 濡れ衣がだ... 「手のなかに師・前田咲二【26】‥《自分を糾す定規を一つ持ち歩く》(前田 咲二)」の続きを読む
『前田咲二遺句集 平成13年』【25】 思い出を冷凍保存しています てっぺんに立った時から狙われる 天上天下わたしを晒す場所がない 朝の靴 足になじまぬときがある ゴッホの樹が青い焔を上げている マン... 「手のなかに師・前田咲二【25】‥《噴水のてっぺん秋に触れている》(前田 咲二)」の続きを読む
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