新家完司先生の『平成二十五年』の軽妙洒脱に感じ入りながら、ことし私の出す川柳集の案を練る。
『平成二十五年』を読んだあとに私の川柳集を読まれたかたが、もし川柳にあまり馴染みのないかたなら驚かれるだろう、これも川柳なのかと。
題名も、『魂のうた』あるいは『たましいのうた』とするつもり。私の川柳に、軽妙洒脱という味はない。どの句も、「たましい」にもっとも近い部分で詠んでいる。自分の内面を曝け出した「哀(しみ)」の川柳といえるかも知れない。下記は収録を決めた5句。主にモノクロ写真を添える予定。
‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥
〔たむらあきこ川柳集『魂のうた』(予定)から〕
白磁の壺はきっと奏でているのです
たましいの凭(よ)るのは月の暈(かさ)あたり
わたくしに真水を足してくれる旅
葉脈のさきでやがてを測りあう
獏のされこうべを満月が洗う
この投稿を読んで「いいね」「参考になった」と思ったらクリックをお願いします。
なお、Facebook、Twitterなどのアカウントをお持ちの方はそちらをクリック頂き、また、「ひざポン」ボタンもクリックください(ひざポンは無記名ボタンですのでお気軽にクリックください)。
“やれなかった やらなかった” 相田みつをさんの『たましいのうた』の一作です。「星は宇宙の旅人 姉さんは風の旅人」だと私は思いました。
相田みつをさんをもうひとつ。
“いちずに一本道 いちずに一ッ事 観音さまに助けられ 佛さまに守られて 曲がりなりにも一本道 迷いながらも一ッ道 ”
「わたくしに真水を足してくれる旅 たむらあきこ」
りょーみさすけさま
ありがとう、いい詩を書き込んでくださって。
わたくしに真水を足してくれる旅
これは、一昨年九州の「葦群」の大会で完司先生に秀句に採っていただいたもの。
どの句にも、一つずつその場の選者の思い出があります。昨日は草原に行けなくて残念。一句会ずつ大切にしなければ、と思います。(いつまでも生きていられないのだから)