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※時間がないので、少々急いでまいります先生からの最後のお電話があったのは亡くなられる少し前、平成29年9月4日。先生の故郷新宮での吟行に出かける前日でした。「おれも(一緒に)行きたい」と、叫ぶような声でおっしゃったその声が、最後ということもあり耳底に残っています。江田島の海軍兵学校の頃の友人たちと瀞峡で舟を漕いだはなしをされました。「親友や」と。(その頃の瀞峡は底の石が見えるほど透明だったそうです) 先生の芯にあるものは故郷の原風景と、滝のような海兵スピリットだったと、いまにして思います。

前田咲二遺句集 平成16年』【50】
噴水のてっぺんぼくが踊ってる
その日まで日の丸は箪笥の奥に
ゴミ収集車は堂々としている
紀宮さまもお相手もおだやか
笑ってごらんきっと相手も笑うから
パパが作るとママの料理は食べられぬ
畳の下の旧札早く使わねば
イチローが挑む終わりのない記録
地の神に終の住処を奪われる
美しい嘘も柩に入れてやる

福の神らしい寄らずに行かはった
雪やこんこん流して灯油販売車
ヨン様へ犇くおばはんのパワー
浜駆ける素足へ追いかける素足
年末はいや喪のはがきばかりくる
ふるさとの生節入りのにぎりめし
かあちゃんは偉いゴキブリ手でつまむ
傘寿まだ階段二段ずつ上がる



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