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伊勢神宮吟行25伊勢神宮 鈴
宇治橋でわたしを降りる下乗札
神路山島路山までやわらかい
やわらかく御裳濯川に入る雪
架けられていつも別れへつづく橋
 撓むこころに懸かる宇治橋
御神楽の洩れてあるいているこの世
照り徹るひかり杉木立の向こう
奏楽のやがてまうしろまで沁みる
ついてくる影はきのうか神楽殿
御正宮までの眉根をよせている
 混濁の日もあったご鎮座
 参道をいますれ違う神
神域にときどき現れる瀬音
 深遠を研ぐ玉砂利のおと
 瀬音鳥影 洗われている
意識下をでてくるきのう砂利の音
 見えぬものから逃れられない
病床の師を巻きつけてここにいる
荒祭宮へ師の名を置いてくる
宮域を木漏れ日そこここにひかり
大麻お守り俗世へ帰る道になる
きのうの方向性をときどきふり返る
瞬時というながさ集めて二千年
置き去りにされてきのうが色褪せる
うつしよに系列きみに続く旗



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◆(2017/1/ 31~2/2)伊勢神宮吟行25句”にコメントをどうぞ

  1. 昌紀 on 2017年2月4日 at 8:16 PM :

    意識下をでてくるきのう砂利の音
    病室の師を巻きつけてここにいる

    なんか、季語のない俳句のように思えます。

    • たむら あきこ on 2017年2月4日 at 8:35 PM :

      昌紀さま
      え?どこが?
      どちらにもにんげんが入っている、川柳。

      ところで。体調はどう?
      明後日の瓦版句会には出てきてね~。
      午後一時からなので、お間違えのないよう(失礼)。
      あとの懇親会も賑やかによろしく。

      • 昌紀 on 2017年2月4日 at 9:16 PM :

        ごめんなさい~
        4月から行きます。

        立ち姿が、俳句:6 川柳:4 に感じたもので…

        • たむら あきこ on 2017年2月4日 at 9:25 PM :

          昌紀さま
          大丈夫?
          大切なのはまず身体。
          ゆっくりでいいから、ちゃんと戻ってきてね(病気と決めつけ?)。

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