「川柳塔なら 篝火」 5月号から「十二の窓⑸」を転載。
十二の窓⑸ たむらあきこ
河内天笑先生から34年度の「夜市川柳」(誌上大会)選者のご依頼。二回目。心して選に当たらせていただく。「咲くやこの花賞」の選は6月。他にも今年の句会・大会選者としてのご依頼を幾つか頂いている。句を詠みに句会・大会に出掛けるのは気楽なものだが、選者となるとそうはいかない。選に柳人としてのかなりの部分が出てしまうとも言える。体調を整えて一回一回真摯に当たらせていただきたい。
今年は富山県川柳大会で初めての講演のご依頼もいただいている。少し早いが、準備にそろそろ掛からなければならない。会場で配る資料のこともある。何をメーンに話させていただくか。講演の題は「わたしの川柳行脚」として、これまでの柳人としての歩みを自句を交えて語らせていただくつもりである。ありがたいことに「瓦版」には達吟家であり、かつ名文をものされる会長がおられる。資料をまとめた後一読していただき、アドバイスを頂くことにしたい。周囲の著名な柳人の句もいくつか挙げてそれについても語らせていただきたいので、これから皆さまのご了解を得ることに。
これからどのように川柳人生の舵を取っていけばよいか。各地の句会・大会に出かけ、併せて吟行をくり返す。できれば講演などを、「川柳とは何か」「人間とは何か」ということをともに考えさせていただく機会としたい。まずは最初の富山での講演に向けて準備万端済ませておきたい。次は私の句。
わたくしに真水を足してくれる旅