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 昨日、教職を退いてから旅行ばかりしている友だちが来て、「高級温泉旅館1泊旅行」に一緒に行かないかと誘われた。その旅館にしては格安で、費用は3万円とのこと。句会の予定があり、残念ながらとお断りした。子どもがいないせいか、生き甲斐のようにご主人や友だちとの国内外の旅行を繰り返しているかたである。
 私は、正直なところ飛行機の墜落が怖い(!?)ので、海外旅行はもう少しあとにしたいと考えている。川柳のことがあるし、息子の結婚がまだである。まだ死ねない。死んでも差し支えないようになったら、世界遺産の地をはじめ、少し旅をしてみようと思っている。

 いつも使っている陶器のグラスに罅(ひび)が入った。長年使っているので、ほかの食器にも欠けたり罅が入ったりするのが出てきた。手が滑って割れることもある。補充しようとも思わない。一人暮らしには余るほどの食器がある。死ぬまでに使い切れることはないだろう。衣類も然(しか)り。身の回りにあるモノの山を、少しずつ崩していくことはある意味爽快ですらある。
 還暦を過ぎたら「断捨離(だんしゃり)」でなくてはならない。買い物に出ても、食料や日用品を補充するほかに、「これが欲しい」と思うことが無くなってきた。人生もどうやら「引き算」に入ってきたらしい。

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