明日から 熊野川吟行なので、続きを本日中に書いておきます。昨日の 第6回 東北川柳文学大賞受賞作「たまゆら」(きさらぎ彼句吾)はあきこが準賞(2位)に推させていただいた作品。大賞に推させていただいた「妻」(千葉風樹)は八名の選者の総合選考結果5点で4位。下記は作品と「選考委員コメント(あきこ)」。
‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥
妻 千葉 風樹
絵本黙読この子の母は死にました
死ぬ妻といる紫陽花の海の中
曝された陽のいとみみずころせない
骨箱の裸体の妻を渡される
指切りよシーソーはもう動かない
愛撫した乳房も癌も手にのこる
争いをしょうと襲ってくるパジャマ
死への眠りに点滴が落下する
ほつれ髪だけに自由はゆるされる
骨拾う抗癌剤を耐えた骨
‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥
選考委員コメント
大賞に推薦させていただいた作品は、淡々と妻の死を詠んで胸に迫る。どの句も、借り物ではない、実感から出た言葉で纏められているところに好感をもった。構成以外とくに作為も見当たらず、感情の抑制された十句。力量もその抑制の中に窺われた。
一般的に、偶々目にした他人の句の発想を無意識に取り込んでしまうことがあるかもしれない。そのことに細心の注意を払う必要がある。よせられた百十六作品の中での相対的な力量を考え、やむを得ず目をつぶった句の入っている作品も採っている。くれぐれも自戒せねばならない。(たむらあきこ)
Loading...


















































