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 11日に招待選者として出席させていただいた京都番傘8月句会。そこでいただいた 川柳御所柳8月号掲載の上野勝比古氏の巻頭言が、これから川柳を始めようと考えておられる方々に現在の川柳会運営の状況などを知っていただくのにちょうどよいと思われたので、ご参考までに(無断で)転載、全文を記させていただきます。
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  巻頭言                     上野勝比古
 平成二十一年から京番(※京都番傘川柳会)句会部を担当して八年半、毎月の例会、新年おめでとうの句会、地蔵盆句会の準備や選者選びと試行錯誤の内に過ぎました。句会は総合力で成り立っております。会場予約、設営、句箋準備、受付など沢山の仕事に有志の方々のご協力を仰いでおります。
 句会部には選者選びという大事な仕事があります。皆さまの労作の運命をたった一人の選者に託すのですから気を使う仕事です。例会では毎月ゲスト選者をお招きして冒頭を飾って頂いております。各柳社で活躍の皆さまにお忙しい中無理をお願いして八年間で延べ百余名様にご参加頂きました。また、共選では他柳社の皆さまに当日選をお願いしていつも盛り上げて頂いております。
 ややもすると敷居が高いなどと敬遠され勝ちな京番ですが、近年徐々に新しいお客様も増えてきました。これは外部の皆さまに吹き込んで頂いた温かくて厳しい風のお陰と思っております。句会は外部との交流によって新鮮度が保たれます。ご支援ご協力を賜りました皆さまにこの誌面を借りて厚く御礼申し上げます。
 選者が句会の花と言われていますが、良い句が揃わなくては選者も手の打ちようがありません。作品が句会の主役です。句会部はさしずめその場を整える裏方、黒子といったところです。
 京番例会には毎月八百余句が寄せられます。その七割は陽の目を見ません。どんな句が選ばれるかなどは時の運と割り切って自分が納得できる句を思い切りぶっつけて頂きたいと思います。
 陳腐な句が蔓延ると句会の空気も沈澱してやがて人の足は遠のきます。柳社の衰微はひとえに集う人々の川柳に立ち向かう姿勢に掛かっています。常に新しい川柳を目指した京都川柳界の先人に負けない斬新かつ愉快な川柳が多く寄せられる事を願っています

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