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※時間がないので、少々急いでまいります前田先生は飄々とした、ちょっぴり毒舌?の春風のようなかたでした。緻密な頭脳、ユーモアがあり、よく周囲を笑わせておられた。柳友の吉道あかね氏が「一流とはこういう人のことを言うんやと思った」と言っておられたが、そういうことだろう。和歌山市のある柳友も、「最高の男とちがう? 小柄で引き締まっていて中身がある、という感じがいい」と言っておられた。先日も和歌山市内での会合で古久保和子氏が、「冗談ばかり言っていたけど」とのわたしのことばを、「咲二さんはそれだけじゃないよ。中身は違った」という当然と言えば当然のことばで引き取られた。(これら女性ファンのことばを天国の前田咲二師に捧げます)

前田咲二遺句集 平成17年』【53】
錆びたナイフもわたしもこころざし半ば
一葉の美貌に無念さがにじむ
星条旗 星の数ほど核の罪
何を待つわけでもないが生きている
大木よ天を支えているんだね
わたしの目見なさいこちら向きなさい
言い訳をするとわたしの負けになる
憲法改正 蝶々になるか蛾になるか
することがないので爪を切っている
日本の歴史ばかりが裁かれる

饅頭を肴に酒を飲んでいる
せんざんこうのようにまあるくなる自衛
愛という毒を同封いたします
口下手な父の苦言が効いてくる
いつかきっと解ってくれる墨を擦る
お隣があれから挨拶もしない
そして今男の米を研いでいる
老母に似たひとの荷物を持ってあげ
車椅子の通路を自転車が塞ぐ
好きにしなさいと庇ってくれている

大切な人を忘れていた みやげ
濡れ衣があのひと言を悔いている
靖国へ参り続けてこそ総理
妻のはなしをゆっくり聞いたことがない
少年と話す 西瓜を割るように
足袋を脱ぐ崩した膝が美しい
休耕はしません篤農の一途
その笑顔にどれほど救われたことか
何も言わずにうどんの葱を除けている
記憶なくせばわたしは何をするだろう

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