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2月いっぱいで抄出を終えるため、急いでいます。一度だけ先生に「あんたも、たたかえ」と言われたことがあるのね。現瓦版の会代表(会長)に悪意を込めたあり得ないことばで恫喝され、しばらくして先生に会を退くことをご相談したのね。そのとき。折角の長いご期待に添えないことは心苦しかったのですが。先生のご落胆も大きかったことと、いまは申し訳なく振り返っています。

前田咲二遺句集 平成7年』⓴
嫁も息子も孫もぼくより背が高い
百円ショップで百円ほどの夢を買う
寄らば尊師の陰で一生棒に振り
新聞に震災欄が小さくなる
お誘いを断わる贅を許されよ
帯ぽんと叩き男を呑んでいる
止めの矢つがえ力を溜めている
銀行が蒔き銀行が刈るバブル
サティアンみたいに部屋を散らかすのはやめて
相談というて小骨をおいていく

嘘やと思うなら千円を賭けまひょか
余談だがからじっくりと諭される
古井戸の底に明日香の空が澄む
ロボットよほどほどにして遊ぼうや
坂の途中に棺桶が置いてある
田辺聖子を読む点滴のように読む
明日からは泣かぬ涙が止まらない
原爆をはずしてぼくの過去はない
被災地へ賀状のことば考える
偏差値の森に迷って出られない

花が見ているから軽いキスにする
還らない弟が住む赫いそら
妻のこころがわからなくなる夜の金魚
かあさんの味亡母さんにみてもらう
車椅子こぐ少年の力瘤
沖縄の力に核の傘ゆらぐ
声がそっくりパパですかボクですか
七人の敵へ七つの意地がある
今日生きるヒントをコラムからもらう
砂時計の砂がだんだん熱くなる

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※2月いっぱいで抄出を終えるため、急いでいます。「先生は、俳句とか短歌をもっとやりたかったんじゃないの?」との問いに、「そうなんや」と口惜しさをにじませたお返事。寿命には限りがあるので、あれもこれもと... 「川柳の横綱・前田咲二遺句集(平成7年)⓳‥《みかんがのっている母さんの置き手紙》」の続きを読む
※2月いっぱいで抄出を終えるため、急いでいます。多くの句を読み込み写してまいりますと、亡父母に対する先生の思いの深さが沁みてまいります。ことにご苦労されたらしい母上に対する感謝と思いの深さ。 『前田咲... 「川柳の横綱・前田咲二遺句集(平成7年)⓲‥《過労死を夾竹桃は知っている》」の続きを読む
※2月いっぱいで抄出を終えるため、急いでいます。かつて演歌の女王美空ひばりが七色の声をもつと言われましたが、先生も七色を駆使して句を詠まれた。器の大きさとでもいうのでしょうか。時事川柳あり、ユーモア川... 「川柳の横綱・前田咲二遺句集(平成7年)⓱‥《戦艦ヤマト 地球は青い色でぬる》」の続きを読む
※2月いっぱいで抄出を終えるため、急いでいます。川柳には、当然フィクションも入る。何通りもの人物になり、また動植物にもなって詠む。すぐれた川柳は一篇の掌編小説にまさることもあるでしょう。その中に作者の... 「川柳の横綱・前田咲二遺句集(平成7年)⓰‥《橋渡るまでは確かにあった虹》 平成7年に入ります」の続きを読む
※2月いっぱいで抄出を終えるため、急いでいます。抄出はそろそろ二千句を超えていると思います。先生の句は、〈本格川柳〉そのもの。いまは川柳を詠むことを〈吐く〉とはあまり聞きませんが、かつては〈吐く〉と言... 「川柳の横綱・前田咲二遺句集(平成6年)⓯‥《ホテルの玻璃に遠い木枯らしが揺れる》 平成6年分はこれで終わりです。」の続きを読む
※2月いっぱいで抄出を終えるため、急いでいます。選者を信じるなというわけではないですが、没句をすべて残しておくことをお勧めします。前田先生もすべて残して、くり返し違う選者にほぼそのまま出句しておられま... 「川柳の横綱・前田咲二遺句集(平成6年)⓮‥《くらがりに父が居そうな 古時計》」の続きを読む
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