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 2012年5月29日付の当ブログに菱木誠氏のことを少々記している(下記、抜粋)。 

 もうすぐ番傘柳誌「リレー放論」に小題を「川柳に何を詠むか」とする拙文が掲載される。編集人菱木誠さんのご依頼で、原稿用紙5枚半ほどを書かせていただいた。番傘本社に敬意を表し、誠意を込めて書かせていただいたものである。
 番傘柳誌は大正2年1月15日創刊とある。実に101年を超える歴史。瓦版柳誌は昭和34年5月1日創刊である。おなじ岸本水府師の創立、ここまで会を存続させてこられた多くの先人のご努力に対し、頭の下がる思いである。
 また2012年5月31日付の「番傘誌が届く…リレー放論、『川柳に何を詠むか』」と題した当ブログから(下記、抜粋)。 

 番傘6月号を送っていただく。「リレー放論」はp104、p105と編集校正の行きとどいた完璧な誌面。菱木誠さん、ありがとうございました。
 寡黙な柳人である氏とはあまりお話しする機会もないが、『前田咲二の川柳と独白』のあとがきに前田先生への弔吟一句を収載させていただいている。《咲二消え喉の渇きがとまらない》。
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〚柳人紹介❸ 菱木 誠さんの20句〛
咲二消え喉の渇きがとまらない

長考の一手は反撃ののろし
発酵の蔵は明日を急がない
釜揚げがほっこりふたり包み込む
ぴょんぴょんと百巻積んできた絆

国境をまたぐと飢餓の臭いする
盃を伏せてやましい風を断つ
滴りを待っているのに届かない
子午線を跨いで猿がやって来る
極楽かもしれぬ地獄かもしれぬ

違ってるどの答にも顔がある
脇役の毒に食われている主役
リサイクルショップへ僕を売りに出す
吠えていた頃のあんたは光ってた
鬼っ子に皆が手を焼く核遊び

水臭い話脱水機で飛ばす
ざらついた心に阿久悠が染みる
老舗にはもったいないが生きている
ミャンマーの未来へ銃が牙をむく
完敗と読んで静かに駒を置く



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