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 畏友・小堀邦夫氏は神職。神職階位・身分は、最高位である浄階・特級。学者であり、詩人としても著名だが、歌人でもある。先日送っていただいた『走錨(そうびょう)の令和』をほぼ読み終えたので、その中から15首。氏には、こころして読ませていただいたとお伝えしたい。下記、ご参考まで。
和歌山県生まれ。京都府立大学文学部卒業し、皇學館大学大学院国史学専攻修士課程國學院大學神道学専攻科修了[1]1977年より伊勢神宮に奉職。1997年には「Yayoi-replicater」(神宮の本質)と題してハーバード大学で講演。奉職の一方で、神宮祭祀・神宮制度史・式年遷宮制度史・神宮教学などを基本に、伊勢神宮から未来へのメッセージをテーマとして各地で講演している。第12代靖国神社宮司。(Wikipediaより、一部)
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  靖國の森(抜萃)
ほがらかな声の響ける靖國(やすくに)のやしろの庭に、春はたけゆく
国のため命捧げし人々を祭らで国の、道義(みち)は生まれじ
ぬくぬくと虚偽虚構に太る者を、いかに見たまうか靖國の神は
ヒロシマやナガサキの地に斃(たふ)れたる少年少女も靖國の神
シベリアに抑留されて亡くなりし人らもあまた、靖國の神
国が命じ国のためにと斃れしを、日々の祭りに言はぬ罪深し
遺族らの財を貪る咎人(とがにん)も殺(あや)むなかれと、遺族らは言ふ

  走錨(そうべう)の舫舟(はうしう)(抜萃)
伝統も正統も今、軽薄の汚泥の河に飲まれ消えゆく
否応なく死にたる人が幽世(かくりよ)に叫び荒(すさ)びて、なすが災ひ
富める者と貧しき者の格差こそ、国の地滑り国の走錨なれ
とめどなく石油を使ひつづけゆく、その限界を示せ物理学徒は
メルトダウンその実験をせざる故、汚染広がりぬ半永久的に
放射能を手づかみできぬ科学者の罪をこそ問へ、改元の日に
壊滅の工業文明の底ひから萌ゆるものありや、葦牙(あしかび)のごと
木なき山草なき平野、貧しきは人を養ふ土の死にたる

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畏友・小堀邦夫氏から歌集『走錨(そうびょう)の令和』を送っていただく‥《ヒロシマやナガサキの地に斃(たふ)れたる少年少女も靖國の神》”にコメントをどうぞ

  1. 江畑 哲男 on 2019年6月7日 at 10:13 AM :

    こんにちは。
    小堀短歌、堪能しました。素晴らしいです。
    「ヒロシマやナガサキの地に斃(たふ)れたる少年少女も靖國の神」。
    中学校時代の恩師(広島出身)の短歌を思い出しました。
    「原爆におほかたは逝きし友らの顔 固く幼き印象のまま」(清水美千代)。
    50年以上経っても覚えております。韻文の力ですね。
    有難うございました。

  2. たむら あきこ on 2019年6月7日 at 12:42 PM :

    江畑 哲男さま
    はい、韻文のちから。

    いまの世に問う、というわけでなく。
    ひととき流行る片言隻語でもなく。
    呟くように、後にやっと人々が気付いてくるというような内容を詩に歌になさっていると思うのね。
    いまの世に通じるかどうか(笑)。

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