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※時間がないので、少々急いでまいります
前田咲二遺句集 平成15年』【37】
花粉症兼流感の大マスク
また一つ時効が罪を消してゆく
いただいた釘煮へ白いめしを炊く
みんなに聞かすために一人を叱っている
箱を出て息ととのえる内裏雛
豆満江の浅瀬を渡る民がいる
北朝鮮のアナウンサーが吼えている
あのときの一と声いまのぼくがある
誰かが夢の端を摑んでいるようだ
カッと目を開いてめしを食べている

票は入れないがハイハイ言うておく
一度でもわたしの夢を見ましたか
流れにはのらず流れに逆らわず
人生の流れを変えた御名御璽
いつまでも咲いているから嫌われる
三十年払ってやっとぼくの城
ぼくの宝とどの女にも言うている
スタートに戻ると落ちていたヒント
すぐ折れるのにすぐ伸びてくる鼻だ
電話一本机一つという会社

ふるさとは地酒にぶつ切りのまぐろ
日本の顔でうどんを食べている
不親切な方の女に決めました
酒すこし注ぎ自分をとり戻す
何人の男 繋いできた髪か
灰皿にムダな時間が盛ってある
竹の皮に包んだ梅紫蘇よ 母よ
馬町も鉄砲町もある城下
位牌裏返して生臭いはなし
人間魚雷にも番号がついていた

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手のなかに師・前田咲二【37】‥《日本の顔でうどんを食べている》(前田 咲二)”にコメントをどうぞ

  1. 昌紀 on 2018年12月15日 at 4:39 PM :

    箱を出て息ととのえる内裏雛
    いつまでも咲いているから嫌われる
    灰皿にムダな時間が盛ってある
    人間魚雷にも番号がついていた

    永遠に越すに越せない紙一重

  2. たむら あきこ on 2018年12月15日 at 8:45 PM :

    昌紀さま
    先生の足跡をたどりながら、句のレベルということ以外に、先生の人生を詠んでいる句を拾い上げています。
    この仕事が終わらないうちは自分の『吟行千句』にかかれないこともあり、抄出を急いでいます。
    いつ体調不良で倒れるか分からない年代ですからね、我われ。
    倒れることのないよう、健康にじゅうぶん留意しながらの仕事です。

    おたがいに来年もがんばってまいりましょう。
    時間がないことでみなさまに不義理を重ねております。(いただいたお手紙へのお返事ができていないのね)
    どうかお許しを。(__)
    そんな気持ちであっという間の新年になりそうです。(-.-;)

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