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 23日、展望誌2012年夏号が届いた。第10回現代川柳大賞に応募していたこともあり、また第16回全国大会に瓦版編集同人として参加させていただいたので、発表号として楽しく読ませていただいた。

 川柳展望の句は独特。数年前雫石隆子氏がこの大会の選をされたとき、「(ほかの選者の)入選句の半分ぐらい(?)は私たちのほうの(大?)会では没になる」と、遠慮がちに(?)壇上で(?)はっきり言われたのを覚えている。そのときの大会で雫石隆子氏に秀句(1位)として採っていただいたのは私の句だった。

    ひとりきりの祭りのように爪を切る        たむらあきこ                 

 ちなみに今年7月1日の柳都全国川柳大会でも、雫石隆子氏選で特選(1位)に採っていただいている。

    何だろうここにわたしを呼ぶちから  

 川柳展望ではこういう句は(多分)よしとはしないのだろう。したがって、主宰天根夢草氏の選に入ろうと思ったら、少々自分を曲げて(展望風に?)詠まなければならない。
 勿論どちらがいいとか、悪いとかいうことではない。はじめて展望の大会に参加させていただいたときは披講を聞いて吃驚、私もほぼ(多分)雫石隆子氏とおなじ感想だったような気がする。
 下記、展望誌の前号秀吟 (天根夢草氏選出) から。 (作者名省略、前のほうから5句)

    本物の武器持っている自衛隊
    芸のない芸人たちの胴間声
    人が減る国に毎日増える家
    運転に向かない人も取る免許
    雑巾で顔を拭かれた窓の月

 同号から天根夢草氏作品。(前8句の小沢一郎関連の時事川柳を除く)
 
    どこまでも公平である消費税
    原爆はもうつくれない日本人
    電線がないと伝わらない電気
    海よりも強い力の蓄電池
    引っ越しをしても隣に家があり   

 展望の全国大会にはここ数年参加させていただいている。現代川柳大賞 (記名選) にははじめて応募させていただいた。8名の選者のうち高瀬霜石氏だけが2点入れてくださっていた。いま柳誌を見ると4位(応募者109名)に採ってくださったようである。ありがとうございます。
 下記3行は、展望柳誌での高瀬霜石氏の私の作品への評。(下2句はピックアップされた私の句)

    鈍感な僕も、作者の詩性にしびれた。  
    さみしくて鬼のかたちにしか咲けぬ
    わたくしになる盆栽を植えている

 下記、今回の受賞作、濱山哲也氏作品。

    〔第10回現代川柳大賞〕

      罪人      濱山 哲也 (青森)

    バスを待つ見知らぬ花と話して
    父さんが軍艦島になってゆく
    コンビニは芳香剤のようにある
    丁寧に馬簾で擦る人の皺
    真実はおおかた雨に濡れている
    夕まぐれ背中の苔を競い合う
    孤独死に寄り添っている魔法瓶
    こころにも涙でできたカルデラ湖
    タラバガニみたいに触れている此岸
    罪人はどこかわたしに似ています

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川柳展望誌 №150から…”にコメントをどうぞ

  1. りょーみさすけ on 2012年7月26日 at 9:55 AM :

    早急にしなければならないことがある。「選者を選ぶ基準を考え直す事」
    川柳が日の目を見るかどうかは、選者にかかっている。選者を選ぶ基準を柳歴で選ぶより、どれくらい「広い目で選をしているか」で選ぶことが必要ではないだろうか。これが僕の選者感。
    その意味で互選はすごく選者の能力を高める効果的な方法だと思う。
    隆子さんが、どういう真意で発言されたかは分らないが、僕は何か違う気がする。「川柳は文学」と言われるには選者にかかっている。
    一流の選者の考え方が一つに固まっていては、川柳の先行きはまだまだ暗い。( iдi ) ハウー
    絵にも、モネがあれば、ピカソや北斎もあると思うのです・・・。

    • あきこ on 2012年7月26日 at 12:28 PM :

      りょーみさすけさま
      基本的に、選者ができる域にまで達していない選者はいると思います。(正直なところ)
      妙な選をすると会場がざわめいてくる。正直なものですよねー、川柳人(笑)。
      にゃんは伝統から革新まで、いいと思う句はみな採らせていただきます。一貫性がないように見えるかも知れませんが、どちらにもいい句があるのは間違いないのですから。
      作句も選も日々是精進也。

  2. たかこ on 2012年7月26日 at 10:47 AM :

    ニャン様
    暑いですね。昨夜は初めて自分の部屋にエアコン点火。我が家の嫌味なおじさん(夫)が「フォー寒い、ここは南極かい」と聞くので「ブー、北極です」と答えました。

    雫石隆子さんの披講を、その何年か前の展望の大会で初めて聞き、そして惚れちゃいました。それを懇親会で隆子さんに言ったら「どうしてもアクセントが違うから必死で勉強した」とおっしゃいました。その上で「あなたの句いただいたかしら」と心配げに聞いてくれました。一句抜いていただきましたと、笑って答えました。
    でも、ある方曰く「最低だね、あの披講の何処が?」と捨て台詞。
    (誤解のなきように、鈴鹿の人ではありません)
    世の中、こんなものでしょう…か。

    • あきこ on 2012年7月26日 at 12:46 PM :

      たかこさま
      あちこちの句会に行っていない人は、いつもと違う披講に接すると拒否反応を起こすのですよねー(笑)。
      そこが分かれ目。にゃんはいつも自分を疑って生きていますので、3回はそのかたの披講をしっかりと聞きます。(聞くまでもないかたもいますが)
      雫石隆子さんの選句眼を信頼しています。
      さて、暑いなか、体調は大丈夫? もう少ししたら(ちょっと)いいことがあるかも知れませんよぉ~。

  3. たかこ on 2012年7月26日 at 4:44 PM :

    ニャン様
    ちょっといいこと?楽しみだわ。うきうき。
    ガソリンスタンドで、ジュース引換券をもらったので、コンビニへ。ただし、セブンイレブンしか駄目、というわけでわざわざ行ったけど、まさかそれだけ引き換えてさよならというわけに行かず、欲しくもないパンやあられを買ってしまいました。とほほ

    • あきこ on 2012年7月26日 at 9:02 PM :

      たかこさま
      ぐふふ。それが商法というもの。
      にゃんもたまに引っかかりますねん。
      川柳ばかり書いていますと、だんだん浮世離れしてきて、そうしたことへの判断力に欠けてまいります。
      さて、来年の『たましいのうた』上梓に向けて、亡父の遺した画仙紙を用意。ここに会長に書いていただいた字を表紙にする予定。なにやかや、にゃんも忙し~。

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