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人間存在の根幹にかかわるところまで掘り下げる、川柳
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08
8月 2017
苦吟、恐山の開基円仁(慈覚大師)のことから、天台宗について調べる
2017年8月8日
たむら あきこ
日記
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恐山を詠むことは難しかった。恐山はおよそ千二百年前に慈覚大師円仁
(じかくだいしえんにん)
によって開かれた霊場。円仁は日本天台宗の宗祖・最澄
(伝教大師)
の弟子。
最澄は法華経を基盤とした戒律や禅、念仏、そして密教の融合による総合仏教としての教義確立を目指していた。
恐山は火山性ガスの噴出する岩肌の一帯を地獄に、宇曾利湖
(うそりこ)
をとりまく白砂の浜を極楽になぞらえているのだが、柳人の眼にはどうしても〈作りもの〉にしか見えない。大祭典の期間中でもあった21日は気温も高く、炎天下を小一時間さまよってきたが、硫黄臭で気分が悪くなり、岩も、積みあげられた石もまるで火葬のあとの人骨を見るような気がした。
天台宗は六世紀の中国に起こった。開祖の智顗
(ちぎ)
は戦乱の中に生き、深い地獄の観察者であった。その教説は最澄によって日本に伝えられ、空海によって伝えられた真言宗とともに、平安時代の中心的仏教となった。天台宗はその教えの基本を十界、とくにそのなかの六つの迷いの世界への深い観想におく。人間の煩悩の姿、迷いの姿、魔の姿をあくまで凝視せよと。そしてそれらの姿の空しさを悟れ、執着を脱せよと説いている。
通俗化された地獄思想は
布教の便利
として用いられた
。さらに源信(942-1017、「往生要集」の著者)によって地獄の思想と極楽の思想が結びつけられた。この世を苦の世界、不浄の世界と説き、これを捨て来世の極楽浄土を願えと教えた。
以上は天台宗について調べたことの一部である。恐山は
布教の便利のうえで
うってつけの地勢であり、一面に散乱した火山岩も、小は信者に不断に積みあげさせることで通り道をこしらえたのかもしれなかった。炎天に歩き続けた恐山は、宇曾利湖といえども極楽には遠かった。生物が生を営むには苛酷な環境で、鳥もあまり来ず魚もウグイのほかは生息できないらしい。強酸性の、ほぼ死んだ湖なのである。極楽であるといくらこじつけられても、その場にずっと居たい人はまず皆無だろう。
ただ境内の温泉だけは、真正の極楽だった。もう一度この地に足を運ぶとすれば、この名湯に浸かることが第一の目的。ちなみに今回の吟行は「恐山吟行38句」として漸く一応の推敲を終えた。(まだ完成していません)
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08
8月 2017
あだしののむえんぼとけにともるひのいよよなつかしみほとけのむれ
2017年8月8日
たむら あきこ
日記
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短詩型文芸には短歌から入った。あとエッセイ、詩、俳句、川柳と続く。いまでもまだ、時間さえあればと、短歌への想いを捨て切れてはいない。川柳だけでも時間がないのにと、そんな想いはすぐ自嘲に変わる。亡母が...
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07
8月 2017
〈吟行〉か〈観光〉か
2017年8月7日
たむら あきこ
日記
コメント 2 件
延命地蔵尊(恐山) ただいま夜中の1時23分。目が冴えて眠れないので、起きた。「恐山吟行70句」の後半を昨夕から練り始めているのだが、それも投げ出している。7月21日の吟行から2週間を経て、そろそろ...
「〈吟行〉か〈観光〉か」の続きを読む
06
8月 2017
ホテルあれこれ②‥とんでもないホテル( ゚Д゚;)
2017年8月6日
たむら あきこ
日記
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ホテルがみなよいとは限らない。あちこち泊まってきたので、最近はネットの口コミと勘で選んで、まず間違いはないようになった。 よいホテルは納得して出るせいか、よほどでないとあまり印象には残らない。腹が...
「ホテルあれこれ②‥とんでもないホテル( ゚Д゚;)」の続きを読む
04
8月 2017
「瀞 あかとき あけぼの」(『殘櫻記』(著者は、あきこの亡父)より)
2017年8月4日
たむら あきこ
日記
コメント 4 件
瀞の夜は静かだった。懸樋(かけひ)の水と北山川のせせらぎと、こおろぎの声のほかは何の物音もしない。宿の主人とテーブルをはさんで話しこんでいるのだが、話の切れめにはその音に耳が吸いよせられる。 「瀞...
「「瀞 あかとき あけぼの」(『殘櫻記』(著者は、あきこの亡父)より)」の続きを読む
03
8月 2017
第6回「東北川柳文学大賞」(総合)選考結果が届く(もちろん、ここで結果は申し上げられません)
2017年8月3日
たむら あきこ
日記
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夕方買い物に行く途中覗くと、エントランスのポストに封書。東北川柳連盟事務局長の寒河江清望氏から。選者宛にまず選考結果を送って下さったのだろう。もちろんここで選考結果は申し上げられない。東北川柳連盟弘...
「第6回「東北川柳文学大賞」(総合)選考結果が届く(もちろん、ここで結果は申し上げられません)」の続きを読む
02
8月 2017
ホテルあれこれ
2017年8月2日
たむら あきこ
日記
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吟行先が決まると、交通手段を練る。そのあとホテルの予約。最近はもっぱらネットの口コミを参考に決めるが、まず当たっている。駅近くで、たくさんのホテルが競合しているところでは、安くてもよいところが多い。...
「ホテルあれこれ」の続きを読む
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profile
たむら あきこ
和歌山市在住。1999年から川柳をはじめる。 川柳の“東の横綱”前田咲二に師事。川柳瓦版の会編集同人を経て、フリー。日本現代詩歌文学館振興会評議員。読売新聞「和歌山よみうり文芸」選者。名草川柳会講師...
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月波与生さま そうです。 番傘には天
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