Loading...Loading...

※時間がないので、少々急いでまいります。
前田咲二遺句集 平成13年』【26】
群がって柩のぞいている他人
声一つない難民の長い列
勝ち馬の激しい鞭を浴びた艶
子と孫の後方支援しています
濡れ衣がだんだん重くなってくる
挨拶のコピーに肉筆のサイン
自分を糾(ただ)す定規を一つ持ち歩く
自衛隊派遣はらはら見ています
働き蜂の屍は自殺だと思う
ゴミの日にきのうの恥を出している

鬼が呼んだら一番先に俺が行く
あんな奴に呼び捨てられることはない
ハイは一回孫が近頃ボクに言う
九条を破ると硝煙が臭う
子へ譲る椅子に肘掛けなどつけぬ
その日その日を尺取り虫として歩む
山調べ尽くして山がわからない
神が狂うて少年銃を持っている
亡父越えたいまも響いている父だ
許す気になったら急に腹が空く

九条に絆創膏が貼ってある
さよならは嫌いな言葉それじゃまた
へし曲げてやりたい鼻が一つある
一日署長の椅子ヨシモトが笑わせる
結び目に青い炎の立つリボン
こころ汲み合うてやさしい友ばかり
魁夷の馬は青空に浮く雲だろう
白薔薇の白に褒め言葉はいらぬ
許すとは言わずに鍵を渡される
亡父にも亡母にも逢わなかった時雨の散歩

ポストする LINEで送る ブックマーク
❤️ ひざポン
ありがとう!

気軽にポチっと
どうぞ(無記名)

『前田咲二遺句集 平成13年』【25】 思い出を冷凍保存しています てっぺんに立った時から狙われる 天上天下わたしを晒す場所がない 朝の靴 足になじまぬときがある ゴッホの樹が青い焔を上げている マン... 「手のなかに師・前田咲二【25】‥《噴水のてっぺん秋に触れている》(前田 咲二)」の続きを読む
『前田咲二遺句集 平成13年』【24】 楽々と夕陽の泥にもぐり込む 昭和史にわたしの遺伝子を残す 妻という杖が身近にいてくれる 満ち足りて写経の音の中にいる わたくしが隠れる袋 持ち歩く おいしいもの... 「手のなかに師・前田咲二【24】‥《手裏剣が赤絨毯に落ちている》(前田 咲二)」の続きを読む
 第60回 文芸まつり(和歌山市)表彰式会場の県民文化会館に着いたのは9時過ぎ(所用で少々遅れたのね)。午前は小学生・中学生の部、午後からは高校生・一般の部。  午前中の司会は小雪さん。選者講評をしっ... 「第60回 文芸まつり(和歌山市)表彰式‥《今年はね火に入るような夏だった》(ジャナニ ムラリ)」の続きを読む
『前田咲二遺句集 平成13年』【23】 足裏を見せて淋しい逆立ちだ 逆縁のお星母にはすぐわかる 阿彌陀さまのみ掌にふわりと降りようか 柔らかに輝いている母の星 とうちゃんの直した屋根が漏っている 塩爺... 「手のなかに師・前田咲二【23】‥《盃の菊の御紋に浮く昭和》(前田 咲二)」の続きを読む
 南海高野線堺東駅着は12時15分頃だったか。改札を出たところの喫茶店でサンドイッチ&コーヒーの昼食。13時前に東洋ビルディング4F7号室まで。明子、浩子、勝彦、愿、いずみ、ふさゑ、侑子、秀夫、英夫、... 「(2018/11/21) 堺番傘11月句会‥《焦れているらしいときどき変化球》」の続きを読む
※時間がないので、少々急いでアップしてまいります。 『前田咲二遺句集 平成13年』【22】 少し抗い少し流れて生き上手 仁王だって所詮 脇役ではないか 新月に小さいおねがいを吊るす オアシスの真ん中に... 「手のなかに師・前田咲二【22】‥《犬も猿も雉子も職安に通う》(前田 咲二)」の続きを読む
Copyright All rights reserved. SHINYOKAN PUBLISHING illustration by Nakaoka.K