柳人紹介 (24) 田辺与志魚さんの20句
よく笑う風が私の一張羅
耕してみようか父の深さまで
泥んこになって恐れるものがない
種を蒔く大地に手紙書くように
掘り上げた芋が私の通信簿
笑い声ばかりの中でみかん剥く
安酒の底に男の残夢抄
晩節を耕す天に鍬を振る
疑問符は初め小さな種だった
よく曇る玉ですぼくのこころです
もう少し洗って返したいいのち
自画像がまだ額縁に負けている
終章へたっぷり墨を含ませる
想い出が座っていますお静かに
叫びたくなったら立てるお線香
よく笑う顔に馴染んだ丸い鼻
ここで生きここで死にたい自由席
筋書きを変えて夕立走り去る
積乱雲まだ不器用な愛し方
完走の道に一礼して終わる
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