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下里吟行16句(2022/1/16)
見つからぬきのうのように涸れる川
下里駅(しもさと・えき)あたりの蓋を取っている
「ひとりがいい」とあの日光っていたメガネ
楕円ばかりかさねてわたくしの独り
葺石(ふきいし)を葺けばきのうも絵になるか

いまに続いている縄文の影 古墳
管玉(くだたま)よ わたしも遺物かもしれぬ
遺影になってしまった影を拾う影
海に接している墳丘も黒枠も(下里古墳の築造当時は砂丘)
きみに近づく 周濠に踏みこんで

削平(さくへい)を受けてはきみも寒かろう
わたくしも中に主軸をもっている
散逸のきみを手繰っている記憶
  塚(つか)の時間を語りだすかぜ
八尺鏡野(やたがの)の鏡きのうを映しだす(和歌山県東牟婁郡那智勝浦町八尺鏡野、八咫烏神社(やたがらす・じんじゃ)がある)
まっすぐに熊野街道ぬける里

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