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 今年は、新型コロナウイルスが句会大会ほかすべてのかたちを変えてしまった。もちろん川柳の世界だけではない。

 作句は基本的に個人で行うものだが、句会という形式を中心に据えることによってメリハリがつくところがある。私自身、20年以上句会派でやってきた。しかしコロナ禍で人が集まることを避けなければならなくなり、あちこちの句会大会は中止を余儀なくされた。(写真:龍寶寺の柳)

 コロナ禍がなくても、川柳人の高齢化により、句会の運営はいろいろな面でむずかしくなってきていた。かつて出席させていただいていた句会、「番傘とらふす」「天守閣」「点鐘散歩会」「川柳文学コロキュウム」「交差点」「川柳マガジンクラブ大阪句会」「卯の花」ほか、ここしばらくの間に雪崩を打つごとく閉会・休会となっている。いちど凋んだ句会が元気になることはむずかしい。句会の魅力を知るわれわれはコロナ後も出席するだろうけれども。

 だが川柳はもともと逞しい庶民の文芸。こののちも雑草のごとく芽を出し、続いていくのではないかと思うのである。柄井川柳は寛政2年(1790年)に亡くなったが、辞世の句は《木枯らしや 跡で芽をふけ 川柳》。何があっても川柳は枯れないと思いたい。

 第一生命保険は、来春、同社グループに入社予定の学生に対し、就職活動を振り返って 社会人に向けた意気込み、社会人になるにあたっての不安をテーマに、「これからサラリーマン川柳コンクール ( これからサラ川 ) 」を実施したのね。下記は、優秀作品から。(あきこの眼で採らせていただいた5句。)

スーツ着て 向かった先は ディスプレイ(まい)
面接中 「パパ-( ^^ )」の声に 癒される(大きな谷の住人)
ピンポンと 面接中に 来訪者( 21 年)
面接で ママに名呼ばれ 顔真っ赤(フィルミーノ)
ウェブ面接 外で聞き耳 立てる親(渚)

 新型コロナ感染拡大で広がりをみせたオンライン就活へのとまどいなど、どの句も若い人たちが率直に心情を詠んでいるのね。川柳への入口はここ(サラ川)でよい、と思うのです。

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