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誌上競詠「咲くやこの花賞」28年度 第7回「さすが」德永 政二選
屋根
さすがだね泣かせておいて笑わせる 德永 政二

さすがを屋根にしてのびのびと生きる 加藤ゆみ子

何とかなりますと百歳の笑顔 川畑まゆみ

目立たないようにさすがが佇っている 山本 早苗

空き瓶にされてさすがと磨かれて 月波 与生
なごませて下さる言葉「さすがだね」 新家 完司
向日葵のさすがはどれもこちら向く 嶋澤喜八郎
重力が捻りの技に見とれてる 長坂 眞行
さすが0何も寄せつけない形 居谷真理子

活きかえりましたわおそれいりました 田口 和代
ひと言がいつも後から沁みてくる たむらあきこ
流石を持ち上げぎっくり腰になる 中前 棋人
父さんのさすがは汗でできている 田口 和代
さすがやなあとアイスキャンデー食べている 竹内ゆみこ

逝ってから影が大きくなってくる たむらあきこ
名人芸見えぬものまでみせてくる 菊地あっこ
曲らないはずのものまで曲げる水 田村ひろ子
さかさまになってもやっぱりさすがです 谷口  義
ゆっくりとさすがが消えて行きました 谷口  義

跳ねるという字はほんとうに跳ねている 三宅 保州
これが最後これが最後と言い聞かす 岡内 知香
居てくれる唯それだけでいいのです 森吉留里惠
形のないものだけくれたのはあなた 井手ゆう子
一言も喋らないのが効いている 岡内 知香

さすがです消される前に消えてゆく 田村ひろ子
切り口を見れば納得してしまう 古久保和子
持ち上げた分だけ落とすエレベーター 大西 將文
年聞かれさすがに二十歳とは言えず 藤原 紘一
ああ言えばこう言うさすが私の子 川畑まゆみ

この炎暑蟻ひまわりもご自愛を 稲垣のぶ久
さすがさすが頭上を越えていった運 星井 五郎
蔓は枯れてもどっしりとしたかぼちゃ 日野  愿
浮き雲と頷き合っている詩人 新家 完司
うんと言えばうんとこたえてくれる土 安井 茂樹

流石だと言われたことがとんと無い 吉道航太郎
一杯の水炎天のおもてなし 大野たけお
3時間待ってもここのラーメン屋 石橋 芳山
さすが横綱いろいろな手を使う 北原おさ虫
じいちゃんは欠点までも誉めてくる 日下部敦世

母さんの前では泣いているさすが 竹内ゆみこ
体で覚えたことだけは身についた 小林すみえ
冷奴さすがほどほど心得る 北田のりこ
さすがに女強いばかりじゃいられない 宮﨑美知代
最期まで父はさすがの父でした 澁谷さくら



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