大会での入選率は、平均して4割ほどだろうか。今回の二日続けての大会はともにわずか3句入選ということで、いささかショック。句を絞っていくプロセスは、ナイフを砥いでいるようなもの。わずか17音字が選者に届くか否か、甘い砥ぎではどうにもならぬ。ことばの選択・配置(構成)に細心の注意が要る。
どうしてこの成績だったのか、答えが出ていない。2大会続いたということで、句のほうに問題があるのだろうから日を置いて見直すことにする。下記は2大会の入選句と没句の一部。
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[’16 尼崎川柳大会] 出席141名。6題各2句出し。入選各44句。
煽られてすこしその気になってくる(赤松ますみ選「ふわり」)
まだ独りですと投げかけられている(三宅保州選「一人」 佳4)
正眼も狂気もきっと酔いだろう(井上一筒選「酔う」)
本日の没句
トラウマのうえに桜が咲いている
背もたれ椅子を突(つつ)いて雨を聴かされる 他
[第63回 八尾市民川柳大会] 出席111名。7題各2句出し。入選各49句。
咬んだのはわたしの中にいる他人(阪本高士選「歯」)
奥歯にもざわざわ過去がからみつく(阪本高士選「歯」 平抜の止め(秀句の一つ前))
俯いたきみのこぶしの中に闇(新家完司選「手」)
本日の没句
紛れ込んだきのうが手のひらに残る
埋み火に焦げるわたしの水たまり 他
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尼崎川柳大会では、大会終了後信子、寿子、秀夫の各氏、八尾市民川柳大会では喜八郎、愿、秀夫の各氏と談笑。暑い夏にもようやく秋の気配、これからも揃って元気に川柳を闘っていきたいもの。
八尾大会に選者として来られた森中惠美子先生ともご挨拶。柳人として気迫で生きておられる(ようにお見受けする)先生だが、86歳になられたとか。選にゆるみがないのはさすがと目を瞑って披講を拝聴した。《八月の人もほとけも火をくぐる》(北川たくじ?)が森中惠美子選の秀句(漢字と平仮名の使い分けは分からない)。前田会長に弁天町の そじ坊で直接ご紹介していただいたのは9年ほど前。番傘川柳本社句会で長年年間入選句数の横綱の東西を争ってこられたお二人は、ともに敬愛の念をもって淡交を続けておられる(ように思う)。
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