「本日は番傘川柳本社105年記念全国川柳大会、並びに森中惠美子句集『水たまり春秋』発刊にご参加いただきありがとうございます。本日は617名のご参加です。(どよめきと拍手)。どうぞ一日ゆっくりお楽しみください。新しい番傘の出発です。」(司会・上野多惠子氏)
平成25年10月6日(日)、待っていた大会だった。事前投句含め7題1句出しの厳選。入選句からあらためて私の眼で18句を抄出させていただいた。
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「数」森中惠美子選
萩桔梗数字の外で咲いている 前田 咲二
幸福を数え直しているひとり 大嶋都嗣子
ふたつあるもののひとつで生きている 徳永 政二〈止めの句〉
「センター」江畑 哲男選
どうぞどうぞと真ん中に椅子を置く 森田 律子
センターフライ平凡を生きている 日下部敦世
「異」大西泰世選
異分子をはじいてごっこ遊びする 三村 一子
青い実が爆ぜると異臭してならぬ 西出 楓楽
月夜茸の毒か異次元の愛か 森田 律子
喉仏あたりで異論立ちどまる 相馬まゆみ
「紙」小島 蘭幸選
もう少しこの世を泳ぐ紙おむつ 西村 正紘
和紙に包んで日本語にするカタカナ語 赤松ますみ
原稿用紙に吐き出すものをととのえる 森中惠美子
「偉い」雫石 隆子選
挑発を常温にして返される 松谷 大気
「したたる」尾藤 一泉選
フクシマの傷みに遠く桃すする 木本 朱夏
うんうんうんしたたる話聴いている 辻本慎智子
月光がしたたる少し傾こう 森田 律子
「鮮やか」田中 新一選
埋み火の鮮やか転げ出るきのう たむらあきこ
母の童話が鮮やかに生き残る 河内 天笑〈止めの句〉
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