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鉛筆 私が編集同人をつとめる川柳瓦版の会は時事川柳専門結社。詩性川柳を詠むと言われていた私がどうしてここにいるのか、不思議な気持ちになることがある。
 10年近く前、川柳の勉強をするため地元の「川柳塔わかやま吟社」句会のほか京都・大阪の句会にも出席するようになった。「川柳マガジンクラブ大阪」句会がその手始め。あとは嶋澤喜八郎氏のご紹介により「」句会、「川柳文学コロキュウム」句会、故久保田元紀氏のご紹介により「天守閣」句会など。平成19年8月、永井玲子さんのご紹介により初出席の「展望」定例句会でお声をかけていただいたのが現瓦版会長前田咲二(まえだ・さくじ)

 私の『たむらあきこ川柳集2010年』の〈序〉に、
…大阪のある句会で「和歌山のたむらあきこさん」と紹介されているのを聞き、同じ和歌山県人として声をかけた。その後何度か別の句会でもお会いしているうちに、私が関わっている「川柳瓦版の会」にも出席されるようになった。…
 と書いていただいているのだが、実のところはたび重なるお勧めに断り切れなくなって時事川柳を始めたという経緯がある。〈序〉に同じく、
“「私(わたくし)」の川柳”の殻にこもることなく、その主観性を補うため、時事川柳にも取り組んで、客観的にものを見る目を養って
 とあるのが、説き伏せられたときの会長のことばの要旨だった。「柳人が時事川柳を詠むのは当然のこと(時事川柳を詠まずに川柳をやっているとは言えない)」というお話もあった。

 いまに至るまで、私の時事川柳への取り組み(作句)は実際のところ毎月句会当日の一日のみ。ふだんは毎日のニュースに万遍なくインターネットで目を通している。当日は朝から一時間程かけて数十句を作句。それを電車内で推敲。南海なんばの駅構内のコンビニで読売新聞を購入して喫茶店(南海パーラー)へ。〈よみうり時事川柳〉欄会長の選を勉強、あと最新のニュースにも目を通す。作句・推敲。それがいつものパターン。その日以外は“「私」の川柳”を詠んでいる。どうしても時事川柳にかかりきるということができない。

 私個人の現状はそんなところだが、その中にもちろん(時事川柳を究めるという)闘いがある。川柳瓦版の会は川柳六大家の一人岸本水府師からの長い歴史のある句会。継続していくためには今後とも課題山積。ふだんは何も仰らない会長の重責、ご心痛を思うと、同人・誌友の一人一人がこの会を支え発展させていくために力を出し合わなければならないと思う。大阪のみならず時事川柳のみならず、川柳という文芸の継承の問題が目の前にある(たむらあきこ)

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