第28回 第一生命 サラリーマン川柳 コンクール (ベスト10)
皮下脂肪 資源にできれば ノーベル賞 イソノ家
湧(ママ)きました 妻よりやさしい 風呂の声 湘南おじん
妖怪か ヨー出るヨー出る 妻の愚痴 こまさん
壁ドンを 妻にやったら 平手打ち 若ジイジ
記念日に 「今日は何の日?」 「燃えるゴミ!!」 FUTA
増えていく 暗証番号 減る記憶 なにが正しい
あゝ定年 これから妻が 我が上司 呼人
オレオレと アレアレ増える 高齢化 エビカニ
ひどい妻 寝ている俺に ファブリーズ 冷てえ!
充電器 あったらいいな 人間用 電池切れ
‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥
一読、川柳家の眼が通った選ではないと思った。少しでも川柳を勉強したことのある人ならベスト10にこの選はない。案の定、よく読むと「全国から寄せられた40,138句の中から、サラ川ファン約11万人の投票によって選ばれた栄えあるベスト10を発表します!」とある。
最上位についた《皮下脂肪 資源にできれば ノーベル賞》は、昨今とみに話題に上り共感されやすい健康ネタ・環境問題ネタを、日本人受賞で注目されたノーベル賞を〈オチ〉にして纏めたもの。普通には結び付かない3点を結び付けて詠んだ句のインパクトが、人口に膾炙したのだろう。次は、ヤフコメで拾ったコメントから。
※1位の作品がイマイチ、というコメントを多く見かけますが、1位の作品は投票一覧の一番上にあった句です。川柳に興味がなくて投票参加によって抽選で貰える賞品だけが欲しい人は、どうでもいいので一番上の句に一票入れるってパターンによって選ばれたように思います(原文ママ)。
※第一生命からすれば、低予算で大きな宣伝効果が得られる看板企画として毎年成功していますね(原文ママ)。
全体に妻や自らへの嘆きに時代(流行)をからめた作品が選ばれたともいえるが、大衆的なのはよいとしても、いかにも安直で例年通り「またか」のパターン。中八の句が多く、リズムが損なわれている。投票の対象となった入選の100作品をすべて読んだが、選者を含め主催した大手企業が昨今のフェミニズムに迎合しているともみえる。
Loading...














































