伊勢神宮吟行25
句
宇治橋でわたしを降りる下乗札
神路山島路山までやわらかい
やわらかく御裳濯川に入る雪
架けられていつも別れへつづく橋
撓むこころに懸かる宇治橋
御神楽の洩れてあるいているこの世
照り徹るひかり杉木立の向こう
奏楽のやがてまうしろまで沁みる
ついてくる影はきのうか神楽殿
御正宮までの眉根をよせている
混濁の日もあったご鎮座
参道をいますれ違う神
神域にときどき現れる瀬音
深遠を研ぐ玉砂利のおと
瀬音鳥影 洗われている
意識下をでてくるきのう砂利の音
見えぬものから逃れられない
病床の師を巻きつけてここにいる
荒祭宮へ師の名を置いてくる
宮域を木漏れ日そこここにひかり
大麻お守り俗世へ帰る道になる
きのうの方向性をときどきふり返る
瞬時というながさ集めて二千年
置き去りにされてきのうが色褪せる
うつしよに系列きみに続く旗
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