【現代川柳の読み方】本日の大会入選句の《きのうの水の影棲むわたくしの鎖骨》の「水」は、故人の暗喩。川柳は、暗喩を〈読む〉ことが読解の鍵。句意は、「きのうの水」すなわち過去に逝った人の「影」が棲みついている私の「鎖骨」であることよ。ご参考まで。
(19日、記す) 京阪寝屋川市駅に着いたのは11時45分ごろだったか。商店街に入って昼食(海鮮丼)。前田咲二先生も歩かれただろう道を、寝屋川市立市民会館へ向かって歩く。(だいたいは、大通り沿い) 3Fまで。欣之、喜八郎、堅坊、朝子、鈍甲、恵子、祥昭、秀夫、郁夫、浩子、高鷲ほかみなさまとごあいさつ。
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[第42回 川柳ねやがわ市民大会]出席62名。欠席投句10名。
本日の入選句。
不用意が切りとるわたくしの本気
曼荼羅への途中でうっかりと覚める
頭のなかにきのうの水がずっと棲む
平成のしっぽを流れ合っている
きのうの水の影棲むわたくしの鎖骨
本日の没句
わたしを通り過ぎて深読みされている
過去がまだわたくしを踏むことがある
独酌へ先師の影を見てしまう
逝ったあたりの不思議をずっと抱いている
逝った人の影も支えてくれている
遺句集の一句に支えられている
孤独それぞれ 葱坊主にもわたしにも
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次は隣席の欣之氏の秀句。嶋澤喜八郎氏選。《雑踏の中を流れているナイフ》(土田欣之)。どの句を秀句にとるか、そこに選者の力量が出る。
14時前に出句後、披講の始まるまでの一時間ほどを目安に秀夫氏と前田先生のご自宅(いまは、空き家)まで。近く取り壊すかもしれないとのことを伺っていたので、それまでに行きたいと思っていた。すでに下見を済ませた氏とご一緒なので、なんとか辿り着く。(昨年は一人で、とうとう探せなかったのね)
“寝屋川市緑が丘”の先生のご住所を、編集同人として、また近詠などの宛先として封筒にどれほど書いたか分からない。すべて、この、いかにも先生らしい築50年ほど(?)の二階建ての、高台の樹々に囲まれたお家に届いていたのだ。この家で、入ってきたノラ猫に「チビちゃん」「お姉ちゃん」と名付けて飼い猫とし、可愛がっておられたのである。
亡くなられる二か月前(?)にいただいたお電話で、「あきにゃんに会いたいなぁ」と言われた言葉を、お詫びの思いで噛みしめる。「ここが取り壊されたら市が公園にして、先生の句碑が建てられたらいいなぁ」とは同行の氏の言葉だった。
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